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軽音楽部2.0 〜ニュー・ノーマルに向けて大同団結を
顧問通信をお読みくださり、ありがとうございます。少し前に実施した文化庁の外部指導員制度のアンケートの回答率は4割ありました。お忙しい中のご協力に感謝します。詳しくは本文をご覧ください。結果は文化庁と文化庁の嘱託を受けて部活動の在り方を調査している三菱総合研究所に提出しました。外部指導員を活用しようという掛け声だけでは動きません。制度が実際に運用されるにはガイドラインと予算が必要です。協会では音楽専門学校と共にガイドラインの作成を進めています。予算に関しては文化庁や国から補助金が出ないものかと考えて、ロビー活動に取り組もうとしています。難しいかもしれませんが、バンド活動を通して、これからの人材育成ができる「部活動としての軽音楽部」の特長を訴えて、地道に活動していきます。
一方、現在の軽音楽部は各校の顧問に依るところが大きく、運営や指導のルールに統一基準がありません。自由に活動できる部活動だとしても、何をやっても良いわけではありません。全国の軽音楽部が一枚岩になる必要があり、北のイエスが、南のノーとなっている現状では国家予算を捻出するのは難しいと言えます。全国の軽音楽部が同じ一枚の絵を見ることになるように、日本を俯瞰して考えていきたいと思います。令和時代の新しい軽音楽部(軽音楽部2.0)に向けて…まずは集合することが重要ではないでしょうか。多少、意見の違うことはあっても未来のために大同団結したいですね。生徒にとって、より良き部活動にしたいという気持ちはどの顧問の先生も同じはずです。まずは同じテーブルに座ることが第一歩ではないかと考えています。
軽音楽部2.0/新しい常識やルールを生み出す
・活動の環境…騒音問題、発表の機会、全国統一(標準化)
・練習の仕方…時間を効率よく使う訓練(10月号のデジレコ・ジュニアを参照)
・指導の仕方…技術指導は上級生、顧問は生徒指導に徹する
・顧問は生徒に目指すものを示し、あとは自分で考える習慣をつけさせる
新型コロナウイルスの感染防止策の思わぬ効能で、リモート会議の環境が一気に進み、先日、各地の先生方に一同に集まっていただき、リモート顧問交流会を開くことが実現しました。テーマは「ウィズコロナの軽音楽部」です。ウィズコロナの中での部活動運営は置かれた環境が地域ごと、学校ごとに違うので、その対策に唯一の正解はありませんが、各地、各校での事例が何かの参考になると思います。当日の発表を文字に起こしましたので参考にしてください。
余談ですが、先日、高校生と大学生の合同演奏会や大学の軽音楽部やサークルの部長を集めたリモート座談会を開催しました。高校を卒業してからも音楽や楽器演奏から離れないで、一生の趣味にして欲しいと思います。
では、また次号で…。
特定非営利活動法人 全国学校軽音楽部協会
理事長 三谷佳之