レポート

顧問向け/提案

適切な備品購入のすゝめ。軽音楽部の標準機材2020

ニューノーマルの始まり?

原稿執筆時、政府の緊急事態宣言は解除されましたが、新型コロナウイルスがいなくなったわけではなく、一段落はしたけれど、まだ安心できない状況が続いています。新型コロナウイルスの出現は社会や経済を大きく変えてしまい、もう以前の状態には戻れません。小さな話ですが、私自身、小銭や紙幣に触れる機会を減らそうと思い、電子決済に変えました…笑。以来、小銭入れを持たなくなり、財布には緊急時の紙幣とクレジットカードが入っているだけです。新型コロナウイルスのワクチンが開発されるまでは先が見えず、アフター・コロナと言える時期が来たら、病気の次には経済の心配が予測されます。この混沌とした現実の中でどう立ち回るかで、人や組織の明暗が分かれますね。
一般企業にとって、リモートワークは大きな一石を投じました。自宅で仕事をこなし、グループウェアで進捗状況を把握し、得意先とはリモート会議で済ませられるようになると、満員電車に揺られる通勤は何だったのか、都心に近い高級マンションに住む意味は何だったのか、という話になります…苦笑。学校の現場でも全国一斉休校に始まり、長期の休校は学校の在り方にも大きな転機となりました。リモート授業です。授業はリモートで展開しますが、部活動はどうなのか。果たして「あっても良い」というレベルの部活動なのか、ないと困ると言われる部活動なのか。
軽音楽部に話を転じると、夏に予定されていた軽音楽コンテストや大会は民間、公式を含め、ほとんどが中止となりました。来年の挑戦が残されていない3年生は部活動に打ち込んできた気持ちを昇華する場がなくなり、落胆していると聞きます。そこで、例年、大会プログラムを制作している地域においては、部活動に打ち込んだ証になるような「思い出プログラム〜In Memory Of 軽音楽部 2020〜」の制作を検討しています。スポンサーと協議の上、できる限り、多くの地域で実現させたいと思います。
さて、先月号で告知した通り、今月号から「顧問通信」はPDF形式による提供になり、それに伴い、誌面はカラー仕様になっております。今後も顧問の先生方を支援するために、いろいろと知恵を絞っていこうと考えています。その1つとして、音楽専門学校と協力し、特に新入部員のための動画配信を予定しております。本来は上級生が下級生に技術指導をするべきだ…というのが当協会のポリシーですが、そうは言っても基準になるようなお手本があると助かるのではないか…ということで、現在制作中です。また、オンライン会議ツール「Zoom」による顧問交流会も開催します。過日、実験的に県を跨いだ顧問の先生方に集まってもらい、交流会を開きましたが、なかなかの手応えでした。これからは講習会や各校との交流会もオンラインで簡単に実現できるようになりそうですね。オンライン顧問交流会に関しては、改めてご案内させていただきます。
最後になりましたが、顧問の先生方にも当協会へのご寄付をお願いしたいと思います。1,000円から受け付けております。以下のURLやQRコードから簡単に送金できます。既にご寄付をいただいた先生方には、この場でも御礼申し上げます。とっても励みになりました。ありがとうございました。
では、また次号で…。

特定非営利活動法人(NPO法人)全国学校軽音楽部協会
理事長 三谷佳之

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