iPhoneやiPadなどのiOS端末で使える音楽制作ソフトウェア「GarageBand」の使い方をイチから学び、 その場でオリジナル曲の制作に挑戦し、成果を発表する「GarageBand完全攻略講座」を東京・大阪・愛知で開催。「GarageBandの名前は知っているけれど、この機会に使い方を学びたい!」「今後、オリジナル曲の制作に挑戦してみたい!」と考えている軽音楽部員が参加しました。
主催:特定非営利活動法人全国学校軽音楽部協会/公益財団法人かけはし芸術文化振興財団
協力:専門学校東京ビジュアルアーツ/専門学校名古屋ビジュアルアーツ/ビジュアルアーツ専門学校
東京会場 10月21日(土)14時~17時30分 会場:Artware hub KAKEHASHI MEMORIAL
約1年ぶりの開催となる本講習会。会場は西早稲田(新宿区)にある「artware hub KAKEHASHI MEMORIAL」です。今回も「講義」「実践」「発表」という3つのプログラムに分けて開催し、講師は昨年度に引き続き、専門学校東京ビジュアーツの朴 悠先生に担当していただきました。
定刻となり、第1部からスタート。プロジェクターでiPhoneの画面をスクリーンに映しながら「KEYBOARD」「DRUMS」「STRINGS」「BASS」「GUITAR」など、GarageBandに収録されている各楽器の紹介や各ボタンの役割をはじめ、「Smart Drums」や「ビートシーケンサー」を駆使したリズムパターンの簡単な構築方法を解説。朴先生の解説を聞きながら、自身のiPhoneやiPadで実践したり、メモを取っている生徒の姿が見受けられました。
休憩時間を挟んで、第2部は自習時間です。イヤフォンやヘッドフォンをつけて、各自の端末で先ほどの講義で教わったことを実践。「どんなリズム、メロディ、コードでも良いから、まずは16小節のオリジナルのフレーズを作ってみましょう!」という目標が設定され、各自が挑戦しました。リズムパターンから構築したり、ギターやベースの「Autoplay」で、いくつかのパターンの中から気に入ったものを選択し、そこからフレーズを広げていくなど、作り方はそれぞれ。朴先生は参加者の様子を見て周り、わからないところの質問に答えたり、便利な機能や補足説明を全体に行うなど、集中した時間になりました。
第3部は成果発表会です。「せっかくの機会なんだから!」ということで、6つの学校を選出し、代表者が登壇。自習中に作成したプロジェクトを披露しました。誰1人として似通ったフレーズはなく、その出来栄えの高さに会場がザワつく場面もあるなど、大いに盛り上がりました。参加した生徒は「GarageBandの使い方を深く知ることができ、これまで以上に興味が湧いた」「もっと触ってみたくなったので、どんどん使っていきたい」といった感想を口にしていました。
大阪会場 10月22日(日)13時~16時30分 会場:ビジュアルアーツ専門学校
前回と同じく、北区(大阪市)にあるビジュアルアーツ専門学校にて開催。大阪府をはじめ、京都府や兵庫県、滋賀県の軽音楽部員が参加しました。
第1部では、講師の杉本先生のiPhoneの画面をスクリーンに映す形で、ピアノやギター、ベース、ドラムなどの各楽器や機能を紹介。GarageBandの基本的な構成やできることを紹介したり、「Smart Piano」をピックアップして、各ボタンの効果や音色の違いを解説。画面をタップすることで鍵盤を操作可能など、どんな風に本アプリを使うことができるのかといった概要説明がありました。
▲杉本先生のiPhoneを見ながら、基本的な使い方を学びます
鍵盤楽器の次はリズム楽器です。「Drums」の中から「Smart Drums」の解説があり、スネアやキック、タムやシンバルなどの各パーツのパターン(バリエーション)の切り替えや、その違いを確認。参加者も実際の変化を体験しながら理解を深めました。GarageBandの扱いやすい点の1つに「わかりやすさ」が挙げられます。気になるところや変更したい部分を指でタップしたり、なぞるだけで音色の切り替えや様々な設定をすることができるなど、直感的に操作可能です。アッという間にかっこ良いロックサウンドのドラムパターンが出来上がりました。
第2部は教わったことを各自のiPhoneやiPadで試す実践の時間です。Smart Pianoを駆使してメロディを作成したり、ピンと来るドラムパターンをあれこれと試してみたり、「ビートシーケンサー」のモードで4つ打ちのリズムを構築するなど、それぞれがオリジナルのフレーズを作りました。また、GarageBandにはギターやベースの「Autoplay」というモードが搭載されており、いくつかのパターンの中から気に入ったフレーズを選択できたり、自動でコードチェンジをしてくれるなど、楽器が演奏できなくても直感的に操作できるのが魅力の1つと言えます。
実践の時間を経て、いよいよ発表会です。出来たばかりのフレーズを順番に披露し、こだわったポイントや苦労した点などを発表し、講師の杉本先生と小林先生が講評しました。
愛知会場 10月28日(土)14時~17時30分 会場:専門学校名古屋ビジュアルアーツ
GarageBand完全攻略講座、3つ目の開催地は愛知県(名古屋市)です。専門学校名古屋ビジュアルアーツにご協力いただき、「講義」「実践」「発表」の3つのプログラムを行いました。
第1部では、講師の中島先生のGarageBandをスクリーンに照射しながら基本的な使い方を解説。「KEYBOARD」「DRUMS」「STRINGS」「BASS」「GUITAR」など、GarageBandに収録されている楽器を紹介すると、KEYBOARDの中から「Smart Piano」をピックアップ。録音や再生方法をはじめ、各ボタンの役割と効果、初心者にオススメの使い方などの解説がありました。
次に、GarageBandの「カスタムコード」の設定を行い、今回のセミナーで使用するコードを決定。コードは共通でありながら、メロディやリズム、テンポなどを各自でアレンジし、自習時間中にオリジナルのフレーズを作ろう!という目標が設定されました。
▲講義を聞きながら、GarageBandの使い方を学びました
休憩時間を挟んで、いよいよ自習時間です。各自のiPhoneやiPadを使用して、先ほどの講義で教わったことを実践。リズムパターンから構築してみたり、キーボードやドラム、ベースの「Autoplay」を使用して、気に入ったパターンを選択。そこにメロディを入れてみるなど、それぞれがオリジナルのフレーズ作りに取り組みました。
第3部の発表会では、代表者が自習中の成果を発表し、講師の中島先生が講評を伝えました。参加した生徒からは「プロジェクターを使用しながらゆっくりと教えてくれたので、わかりやすかった。GargeBandは少し触ったことがある程度だったので、自分の知らない機能や使い方がたくさんあり、とても勉強になった」「今まで一度も触ったことがなかったのに、今回のセミナーでサビまで作ることができたので、嬉しかった。早速、これからの活動に活かしていきたい」「とても参考になる講習会だったほか、他校の生徒さんが作ったフレーズが自分とはまったく違う系統のもので面白くて、刺激になった」といった感想があり、有意義な1日になりました。
▲応用として「Logic Pro(DAW)」の紹介もありました