レポート

講習会/演奏会

「第30回 軽音合同演奏会」を昭和音楽大学で開催。7校/約80名が参加

2022年11月13日(日)昭和音楽大学

【参加校】東京都立小山台高等学校・神奈川県立鶴嶺高等学校・神奈川県立上鶴間高等学校・神奈川県立藤沢総合高等学校・柏木学園高等学校・サレジオ学院高等学校・茂原北陵高等学校

中間試験が終わり、いよいよ冬の大会が見えてきた11月中旬。首都圏の高校軽音楽部を対象にした「軽音合同演奏会」を昭和音楽大学で開催。午前の部と午後の部の二部制で行い、東京都や神奈川県を中心に7校/約80名が参加しました。

▲各校のバンドが講師や参加者の前で演奏を披露しました

当協会の合同演奏会は「軽音楽部の練習試合」という位置づけで開催しています。演奏者はもちろん、「他山の石」として、観覧者にも演奏する楽しさや活動する上での刺激を感じてもらうべく、3つの目的を掲げています。1つ目は、高校の軽音楽系部活動に所属する生徒に発表の場を与え、他校の演奏を観覧する機会を提供すること。2つ目は、演奏後に音楽大学の講師による講評を受けることで、今後の練習の参考にすること。3つ目は、合同演奏会を通じて参加校の生徒や顧問間の交流を図り、切磋琢磨する機会を提供すること、です。

開会式を行い、講師の紹介が終わると、1バンド目の演奏からスタート。講師は昭和音楽大学の白船睦洋先生と益田トッシュ先生、そして、当協会の辻 伸介副理事長です。1バンドあたりの持ち時間は20分で、コピー曲やオリジナル曲を演奏しました。

▲終盤には「質疑応答タイム」を実施。高校生が質問中!

▲講師陣が高校生の質問にわかりやすく、的確にアドバイス

講評では「リズム感が良く、とても良いグルーヴが出ていました。特にドラムとベースのリズム隊が良かったです。アドバイスとしては、せっかくギターが2人いるので、もう少し2本の音色の違いを出せると良いと思います。はっきりと両者の違いを出した方がサウンドに奥行きが出て、さらに空間が広がったサウンドになります」という音色に関することから、「とても良い演奏で、バンドの一体感が素晴らしいと思いました。やりたいことや表現したいことの方向性がメンバー全員で合致しています。サビのメロディーは、とてもキャッチーで印象に残りますね。バンドのアレンジですが、一本調子にならないように場面ごとにダイナミクス(音量の強弱)をコントロールして表現ができると、さらに良くなると思います」「とてもよく考えられているオリジナル曲で、素晴らしかったです。もっと良くするために今一度、『歌詞』を見直してみましょう。ライブでは観客は歌詞を読めないので、もっとシンプルで良いかもしれません」「より向上するためには、楽曲のテンポを20~30くらい落としたクリックを鳴らしながら、個人やバンドで練習してみてください。合うようになったら、テンポを3~4ずつくらい上げて演奏を繰り返し、元のテンポまで上げていく練習をしてみましょう。すると、バンド全体の縦の点が揃ってきて、演奏力が向上します」といったアンサンブルに関することまで、各講師が的確にアドバイスを伝えました。

合同演奏会の終盤には「質疑応答タイム」を実施。オリジナル曲作りに関する質問から普段の基礎トレーニングのコツについてまで、幅広い質問が上がり、積極的に学ぼうとする姿勢が見受けられました。

▲終演後に集合写真を撮影。お疲れさまでした(午前の部)

▲終演後に集合写真を撮影。お疲れさまでした(午後の部)

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