レポート

講習会/演奏会

「第28回 軽音合同演奏会」を昭和音楽大学で開催。9校/15バンドが参加

2022年7月16日 昭和音楽大学

【参加校】神奈川県立鶴嶺高等学校/神奈川県立上鶴間高等学校/神奈川県立川崎高等学校/神奈川県立藤沢総合高等学校/柏木学園高等学校/サレジオ学院高等学校/東京都立文京高等学校/明星高等学校/茂原北陵高等学校

期末試験も終わり、いよいよ夏休みに突入!という7月16日(土)、神奈川県をはじめ、首都圏の高校軽音楽部を対象にした「軽音合同演奏会」を神奈川県川崎市にキャンパスを構える昭和音楽大学で開催。午前と午後の2部制で実施し、神奈川県や東京都、千葉県より9校/15バンドが参加しました。

▲今回は昭和音楽大学のスタジオ・ブリオで開催しました

この軽音合同演奏会ですが、当協会では「軽音楽部の練習試合」という位置づけで開催しています。演奏者はもちろんのこと、「他山の石」として、観覧者にも演奏する楽しさや活動していく上での刺激を得てもらいたいと考えており、3つの目的を掲げています。1つ目は「高校の音楽系部活動に所属する生徒に発表の場を与え、他校の演奏を観覧する機会を提供すること」。2つ目は「演奏後に音楽大学/音楽専門学校の講師による講評を受けることで、今後の練習の参考にすること」。3つ目は「合同演奏会を通じて、参加校の生徒や顧問間の交流を図り、切磋琢磨する心を養うこと」です。開会式では、当協会の三谷理事長が挨拶を述べ、軽音合同演奏会の目的を紹介しました。

▲緊張しながらも、生徒や講師の先生方の前で演奏を披露

開会式が終わると、1バンド目の演奏からスタート。講師は昭和音楽大学の益田トッシュ先生と白船睦洋先生、池田雅明先生、そして、当協会の辻 伸介副理事長です。講評では「正しい方向で上達しています。このまま発表の数をこなしていけば、より良い演奏になります」「アドバイスをすると、全体的にキーが高いと思います。原曲のままだと、ボーカルさんが歌うサビが裏声になってしまうので、カラオケのキー・チェンジをする感覚で、キーを変える(移調する)と歌いやすくなります」「少し高度な話になりますが、みんな上手に演奏していますが、体がフラついてしまっています。全員でリズムを取り、特にドラムのスネア・ドラムを叩くところ…2拍目と4拍目でノレるようになると、さらにグルーヴが出て、アンサンブルにまとまりが生まれるので、意識してみましょう」といった講評が伝えられ、参加者は真剣に耳を傾けていました。

▲参加したバンドは日頃の練習の成果を存分に発揮しました

また、別のバンドには「基本的な音作りは、よくできています。ただ、もう少し研究すれば、さらに良くなると思います。それは、音域を意識した音作りをするということです。例えば、2本のギターがまったく同じ音を出すと、偏りができて音が痩せてしまい、アンサンブルの中で聴こえにくくなってしまいます。そこで、『私はシャリ~ン!という感じの音作りをするね』とか『私は丸みのある、温かいサウンドを担当するね』という風にバンド内でディスカッションをしましょう。楽器の音の個性も加味しながら演奏ができると、一人ひとりの音が聴こえて、かき消されることもなくなるので、ぜひ楽器の持つサウンドも意識してみてください」というアドバイスが伝えられ、各バンドが今後の参考にしました。

▲演奏会の終演後に集合写真を撮影しました(午前の部)

▲演奏会の終演後に集合写真を撮影しました(午後の部)

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