何が得意なのかを見つけること!

職業としての音楽/エンタメ業界2021

音楽やエンターテインメントにまつわる職業は多岐に渡りますが、一体どんな世界なのでしょうか。そこで、今回は求められるスキルや目指す上での秘訣を専門学校ESPエンタテインメント東京の澤田さんに伺いました。(DiGiRECO.JR VOL.42〜2021年6月号〜掲載)

何が得意なのかを見つけること!

ー ここ数年、人気のあるコースは何ですか?

澤田:最近では、DAW系…いわゆる自分たちで作品をクリエイトする「サウンドクリエイター」と「レコーディング」が圧倒的に人気です。ボーカルやギター、ベースなどの、いわゆる「プレイヤー系」よりも自分たちで作品を創るクリエイター、もしくはミキサーや録音機器を操作しながら仕事にあたるレコーディングエンジニアを志望する学生が多いと感じています。

ー 入学前に、ある程度の演奏スキルや知識は必要ですか?

澤田:音楽に限らず、多くの専門学校では、授業は初心者に向けたものからスタートしますので、入学した段階で「ギターをバリバリに弾けないといけないのか?」とか「Macをある程度は触れないといけないのか?」という心配は必要ありません。最初は初心者向けの授業から始まりますが、最終的には業界への就職を目指す学校ですので、どんどん高度なことを学んでいきます。「専門学校は初心者に向けた学校」ということを理解してもらいたいと思います。

ー 音楽/エンタメ業界でニーズの高く、人手不足が叫ばれている職業は何でしょうか?

澤田:ギターの製作や管楽器の修理など、圧倒的に「技術系」の成り手が足りていません。お店で楽器を修理したり、メンテナンスをしたりする販売店のリペアマンが不足しています。コロナ禍による「巣篭もり需要」もあり、楽器の売上が伸びているメーカーでは、工場の生産体制が追いついていないところもあるなど、人手が足りていないのはエンドユーザーに近い部分なのかな…と感じています。

ー 音楽/エンタメ業界で、これからニーズが高くなりそうな職種やスキルはありますか?

澤田:例えば、ギタリストやボーカリストを目指している子たちにとっては、YouTubeで簡単に映像を公開したり、音源も自分たちで編集/録音をし、配信まで行うなど、すべてをセルフ・プロデュースできるので、それが仕事につながりやすくなっています。ですので、パソコンを使った作曲や録音、ミックスのスキルなどを持っておくと、アーティスト志望の場合はとても良いと思います。スタッフ系については、コロナ禍でライブに関する仕事場が減ってきている部分もあるのですが、その中で台頭しているのが「配信ライブ」です。レコーディングや配信に詳しい人が技術職として引っ張りだこなので、何かをクリエイトする仕事や「パソコンが使える」というのは、今後もニーズが高まってくると思います。

▲DAWを使ったサウンドクリエイターコースが人気です

ー ここ数年、卒業生の選んだ就職先には、どういう職種がありますか?

澤田:最近では、ある芸能プロダクションにマネージャーとして入社し、某有名アーティストのマネジメントを担当している卒業生がいます。ただ、近年はオーディションを受けて、それに合格し、デビューを目指す…という学生もいるのですが、それよりも在学中からSNSのインフルエンサーとして活動したり、TikTokerとして発信していると、それが大きな話題となり、芸能事務所に所属…という例も増えてきています。また、技術職で言うと、楽器店に就職している学生が多いかなという印象があり、本校では、母体であるESPの工場に勤務する卒業生もいます。

ー 音楽/エンタメ業界で成功するための秘訣は何でしょうか。3つほど教えてください

澤田:現時点でスキルを持っていなくても、何も心配ありません。いつでも学び、手に入れることができるからです。そのため、成功するための1つ目の秘訣は「正しい知識を身につけられる環境にいること」ではないでしょうか。専門学校での学びでも良いですし、「身近なところに業界で仕事をしている人がいる…」というのでも構いません。そういった環境に身を置くことが大切だと思います。

2つ目は「その仕事を続けていきたいか?」というのを突き詰めて、高校生のうちから考えておくことです。後悔しない将来設計をするためにも、まずは希望する職種に関することを知っておくことが大切だと思います。

3つ目は「自分の強みを知っているか?」です。例えば、近年のオーディションでは「コーラスができるギタリスト」や「ラップができる声優さん」など、自分の仕事にしたいと考えていることにプラスして、もう1つ得意なことがあると、それが仕事に直結するシーンが多くなっています。自分の好きなことを突き詰めていきつつ、他にも得意なことやスキルを伸ばしていけると、成功する確率がグッと高くなるので、まずは自分は何が得意なのかを見つけることが大切だと思います。

▲ギターを製作したり、修理したり…も学ぶことができます

協力:専門学校ESPエンタテインメント東京

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