2021年7月25日 舞鶴市総合文化会館(大ホール)
昨年の第2回大会は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため代替企画という方法で行われましたが、今回は万全な感染症対策のもと、有観客で開催することができました。合同演奏会や大きな大会が延期、中止になる中、7府県17校23バンドが練習の成果を存分に発揮した演奏とパフォーマンスを繰り広げました。
2019年、京都府舞鶴市との共催でスタートした「近畿北陸高等学校軽音楽コンテスト」。第3回目となる今大会は、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、石川県、福井県、滋賀県の7府県から23バンドが出場しました。長引くコロナ禍の中、部活動も思うように行えていない学校も多いのではないかと思いますが、今から考えれば奇跡的に全国で新規感染者数が抑えられていた7月下旬。今年度は無事に有観客で開催することができ、主催側も参加側もホッと一安心です。
開会に先立ち、主催者を代表して当協会の三谷理事長が登壇。「音楽は本来優劣をつけるものではないが、部活動としてコミュニケーション、チームワーク、クリエイティビティーを学び、大会を目指して頑張ってきたことは、社会に出た時にきっと皆さんの役に立つでしょう」と、大会の主旨や意義を述べました。続いて、一昨年に引き続き多々見良三舞鶴市長から挨拶があり、「この度は、近畿北陸の各県からようこそ舞鶴へお越しくださいました。舞鶴では、平成30年に市内の関係団体が『舞鶴ミュージックコミッション』を立ち上げ、音楽を通じた街の賑わいの創出や、新たな地域文化の創造といった、音楽を大切にした街づくりをしています。本日は日頃の練習の成果を遺憾なく発揮され、本大会が実りあるものになることを期待しています」と、大会の発展と参加者の健闘を祈りました。
▲開会式では共催の舞鶴市より、多々見良三市長にご挨拶をいただきました
こういった地域大会は、普段交流がない学校の演奏を聴いたり、府県のカラーの違いを感じることができます。出場した生徒たちも、他の出場バンドの演奏や審査員からのアドバイスにも耳を傾けていました。審査員からは、それぞれのバンドの演奏後、「メンバー全員が1つになろうとしているのが感じられた」「もっと4分音符のビートを皆んなで共有できていたら、さらに良かった」「一体感がある演奏だった」「後半のキメが合っていなかった。最後まで気を抜かないように」といった、アンサンブルに対する評価やアドバイスが多く聞かれました。また、今大会では、オリジナル曲でのエントリーが増えたことも印象的でした。審査員からも、歌詞やパート・アレンジへのアドバイスもありましたが、やはりポイントとなったのは、全体を考えた音色作りや世界観の共有についてでした。
全バンドの演奏終了後、閉会式では結果発表と表彰式が行われ、受賞したバンドや各個人賞を受賞した生徒に、賞状やトロフィー、記念のメダルが授与されました。その後、審査員から「1曲の中で難しい部分は1割ぐらい。評価が高かったのはそこを丁寧に練習してきたバンドだと思います」といった総評をいただきました。最後に三谷理事長から閉会の言葉があり、第3回 近畿北陸高等学校軽音楽コンテストは無事に幕を降ろしました。
▲受賞したバンドや個人には表彰状やトロフィー、メダルが授与されました
結果報告
グランプリ
○紀伊小倉/和歌山県立和歌山高等学校
準グランプリ
○millit/京都府立嵯峨野高等学校
第3位
○平成デモクラシー/大阪市立大阪ビジネスフロンティア高等学校
舞鶴市長賞
○反復ハンバーグ/大阪市立大阪ビジネスフロンティア高等学校
奨励賞
○急速眼球運動睡眠/大阪市立汎愛高等学校
○Re:UNITE/滋賀県立大津高等学校
○アスタリスク/北陸学院高等学校
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UNCERTAIN/京都府立城南菱創高等学校
Tone/兵庫県立西脇高等学校
南無山田仏/兵庫県立兵庫高等学校
eccentric/和歌山県立笠田高等学校
Temhota/兵庫県立小野高等学校
Jelly Star’z/石川県立羽咋高等学校
テクネ=タンタル/兵庫県立三木高等学校
Král/兵庫県立小野高等学校
白宙睡魔/福井県立若狭高等学校
obuolys/兵庫県立姫路別所高等学校
under ages./京都府立城南菱創高等学校
ピロの組織/大阪市立汎愛高等学校
ブルーエルフィン/石川県立金沢西高等学校
放課後フリータイム/京都府立洛北高等学校
honest/北陸学院高等学校
フリーWi-Fi/兵庫県立小野高等学校