レポート

講習会/演奏会

栃木県立足利南高等学校でバンドクリニックを開催

第114回 栃木県立足利南高等学校 フォーク部/白鴎大学足利高等学校 軽音楽部

第114回目の開催となる今回は栃木県足利市にある栃木県立足利南高等学校を会場にした合同クリニックです。同校に会場提供としてご協力をいただき、白鴎大学足利高等学校との2校で交流を行いました。

▲足利南高校にて開催。2019年以来の訪問になりました

開会式で当協会の紹介やクリニックの趣旨を説明し、足利南高校と白鴎大学足利高校の部員や顧問の先生方からも歓迎のメッセージをいただくと、当協会の三谷理事長による「部活動としての軽音楽部」に関する座学からスタートしました。

講義の冒頭で「軽音楽部の評判を上げるのに大切なことは何だと思いますか?」「皆さんの学校の中でのフォーク部や軽音楽部の評判はどうですか?」と、部員たちに質問。部活動は学校に認められた「課外授業の一環」としての取り組みであること。また、サッカー部や野球部、吹奏楽部や美術部と同じように「目標に向かって一生懸命に努力し、結果を分かち合う」という部活動に取り組む姿勢や練習の成果を発揮する演奏会やコンテストに挑戦すること。また、軽音楽部の活動で得られるスキル(コミュニケーション、チークワーク、クリエイティビティ、エンターテインメント)など、様々な視点から部活動の在り方を紹介しました。

「音と電気と音響の基礎知識」の講義では、スライドを使用しながらマイクロフォンが音を集音する仕組みやPAシステムの組み方、モニタースピーカーの役割や中音/外音の違いなどを解説。普段の部活動はもちろん、演奏会やコンテストなどの会場で見ることができる機材も紹介しました。

▲部活動としての軽音楽部の在り方や心構えについて紹介

昼食休憩を挟んで、「全員で取り組むボーカルレッスン」を実施。専門学校東京ビジュアルアーツのボーカル講師であるchika先生が登壇し、歌唱前のストレッチや発声する際の体の使い方、腹式呼吸のコツや基礎練習としてのリップロールなどを紹介。実践しながら理解を深めました。

続いて、ボーカル、ギター、ベース、ドラムのパートごとに分かれてのレッスンへと移行。ボーカルは課題曲を用いた歌唱時のポイントを紹介したり、部員からの質問や悩みに1つずつ回答していたほか、ギターはピックの持ち方やギターの構え方、ミュートのコツなどを伝授。ベースはアンプの各つまみの役割とサウンドチェックのポイント、簡単なルート弾きのコツを紹介し、ドラムはスタンドの立て方やスネアのチューニングのコツ、基礎練習としてのスティックコントロールなどに全員で取り組みました。

▲ボーカルレッスンの講義では、全員で発声練習に挑戦

最後は代表バンドによるアンサンブルのクリニックです。白鴎大学足利高校は米津玄師の「ピースサイン」を、足利南高校はオリジナル曲を披露し、各パートの講師が今後につながるアドバイスやメッセージを伝えました。その後、2回目の演奏を披露し、どのバンドも短時間のうちに成長が見られるなど、実践を通して学ぶことができました。

▲代表バンドが講師や部員たちの前で演奏を披露しました

顧問の先生の声
部員たちは今日をとても楽しみにしていました。栃木県までお越しいただき、感謝しています。専門家の先生方から教わる機会がないため、今日は新鮮なことばかりで、顧問の私も勉強になりました。講義の内容を共有し、今後の活動につなげていきたいと思います。近隣校とのつながりもできたので、積極的に交流していきたいです。

協力:専門学校東京ビジュアルアーツ

PAGE TOP