2022年7月10日 舞鶴赤れんがパーク
【参加校】京都府立大江高等学校/京都府立綾部高等学校/舞鶴工業高等専門学校
舞鶴市で開催している「高等学校軽音楽コンテスト近畿北陸大会」も今年で4年目となりました。そんな中、「年に一度の大会の開催だけでなく、京都北部の高校軽音楽部シーンを盛り上げよう!」ということで、初めて「軽音合同演奏会」を舞鶴市で開催。まいづるMusic Showcaseの共催のもと、京都府立大江高等学校、京都府立綾部高等学校、舞鶴工業高等専門学校の3校/約60名が参加しました。
当協会の軽音合同演奏会は3つの目的で開催しています。1つ目は、日頃の練習の成果を存分に発揮し、明日からの活動に生かして欲しいこと。2つ目は、各バンドの演奏後に伝えられる音楽大学講師の講評を聞き、たくさんのことを吸収して、この機会を活用して欲しいこと。3つ目は、他校のバンドがどんな楽曲を演奏し、講師からどういった講評を受けるのかを聞き、今後の参考にして欲しいということです。また、この合同演奏会を通じて、参加校同士で交流を深め、切磋琢磨して欲しいとも考えています。
開会式にて、当協会の三谷理事長が合同演奏会の趣旨を説明し、舞鶴市の多々見市長からも歓迎の挨拶をいただくと、早速、1バンド目の演奏からスタート。当日は講師として、大阪音楽大学より濱崎州平先生にお越しいただきました。演奏後の講評では「まだまだ自分の楽器を演奏するのに精いっぱいというのが伝わってくる演奏でした。目線が手元に落ち、バンド内で完結してしまっている感じがします。では、どうすれば良いかというと、まずはしっかりと前を向き、目線は少し先の方を見るようにしましょう。また、サビに向かってダイナミクスを付けたり、キメの部分でアイコンタクトが取れると、よりまとまったアンサンブルになるので、挑戦してみてください」「全体的にうまくコピーができており、良い演奏でした。もっと良くするには、例えば、スネアのオープン・リムショットの精度を上げたり、ルートを弾くベースは最後の音までキッチリと弾いてから移行する。ギターは手のひらのミュートをしっかりと行うなど、細部に注意しましょう」「歌詞に込められた思いや情景などを浮かべながら歌っている様子が伝わる演奏でした。ですが、ボーカル以外のメンバーはどうでしょうか。歌詞を読んだことはありますか。思いを共有してこそのアンサンブルなので、メンバー間で確認しましょう」といった具体的なアドバイスを各バンドに伝え、参加者はメモを取ったり、濱崎先生の問いかけに答えました。
各校の演奏が終わると、休憩を挟んで「部活動としての軽音楽部」や「音と電気と音響の基礎知識」「大会入賞バンドの映像鑑賞」など、プロジェクターとスクリーンを使用しての講座を実施。部活動の基本を見直したり、大会入賞バンドの演奏を鑑賞し、これからのモチベーションの向上につなげました。