活発な活動が続いていくような組織作りをしていきたい

自校の取り組みや活動理念、事例発表などを軽音楽部の顧問の先生からの投稿やインタビューにて紹介します。(2021/4/顧問通信 VOL.34掲載)

活発な活動が続いていくような組織作りをしていきたい

【鹿児島県】鹿児島県高等学校文化連盟軽音楽専門部 委員長/鹿児島県立鹿屋高等学校 軽音楽部 顧問 守田佑一

ここ数十年で、全国各地に高等学校軽音楽連盟が設立され、多くの県で高文連の専門部が設置されるようになりました。現在でも、連盟の設立や専門部の設置を模索している県はありますが、有志の顧問を募り組織化する、校長先生に認可をもらうなど、どちらもハードルは決して低くはなく、一朝一夕にはいきません。そんな中、この度、鹿児島県に高文連専門部が設置されました。ご自分でも驚かれるほどの速さだったという、委員長の守田先生にその経緯をお聞きしました。

加盟校は19校、概算人数は200人

ー はじめまして。軽音協と申します。まずは、鹿児島県の現状を教えてください。

はい。高文連専門部の設置に向けて、いくつかの学校に声をかけまして…。デジレコ・ジュニア誌に掲載されて(冊子を送付して)いる鹿児島県の学校は、確か14校だったと思うんですが、そこには軽音楽部があることがわかったのでお声をかけました。結果、19校が加盟することになり、生徒数は概算ですが200名ぐらいという状況です。専門部化されましたので、高文連の方からまた各学校に部活動の人数調査がいくと思いますので、そこに軽音楽専門部が載れば詳しい数字がわかってくると思います。

ー19校ですか。盛り上がってきてますね。

現在把握している学校には、「軽音楽部」という名前ではないですが、実際にはバンドもやっているという学校があったので、他にもあるのではないかと思っていますが、調べきれていないのが現状です。また、高文連に加盟していない私立高校の中であと2校、軽音楽部があることがわかっています。ですので、21校は確認できている、というのが数字としては正しいところでしょうか。

ー 専門部設立に至る経緯を教えてください。

私は、今年(2020年度)からこの鹿屋高校に勤務しているのですが、その前は軽音協さんが5年ほど前にいらしていただいた鹿屋女子高校に勤務していたんです。それまでは軽音楽部とは畑違いだったのですが、当時顧問をされていた谷川先生となんとなく「音楽は好きで…」といった話をしていました。谷川先生はその年でラスト・イヤーでしたので、僕が引き継ぐような形で顧問になりました。

教員間でネットワークが組めたら

ー 鹿屋女子にいらしたんですね。懐かしい。

顧問になった2019年の7月の末に、福岡県の軽音楽連盟から「令和元年高等学校軽音楽祭@九州」というイベントの第1回を開催するということで、お声がけいただいたんです。それで、鹿屋女子から1バンドを会場のある久留米市に連れて行きました。そこで福岡県の連盟や、宮崎県など他の自治体のバンド演奏を見ることができて、もっと鹿児島県も他の学校と横のつながりが持てたら良いなぁ、と思ったのがきっかけですね。

ー 鹿屋女子高校と鹿屋高校は近いんですか。

そうなんです。お隣さんです。地域のイベントなんかにも一緒に参加していたので、鹿屋高校に軽音楽部があることは知っていました。まずは、そこの関係をもっと広げていきたいなと思っていて、それまでは良くも悪くも「井の中の蛙」な感じでしたので、ちょっと刺激も欲しいなっていうのもありました。それに、機材のことも、この学校には何が足りていないのか、グレード・アップするにしても何をどうしたら良いのか、などがまったくわからない中で調べながらやっていたので、情報共有というか、教員間でネットワークが組めたら良いなと思ってました。鹿屋高校の顧問の伊達先生とは、他の学校にも軽音楽部はあるんだろうけど、そんなことができたら良いよね、というような話を半年くらいしていました。

▲リモートですが初めてのご対面です。今後ともよろしくお願いいたします

総文祭は大きかったと思います

ー その2校からスタートしたんですね。

はい。それで、昨年(2020年)の2月に、地元のローカル・ラジオ局がやっている高校生フィーチャーの「てゲてゲ ハイスクール フェスティバル 2020」というイベントに出演することになったんです。そこには他にも参加している学校があって、やっぱり他校もこうして活動しているんだなと実感しました。連盟や専門部設立に向けて、自分には学校的な制度やシステムがわかっていなかったので、福岡の連盟や全国高等学校軽音楽連盟の片桐先生などに相談させていただいたりしました。でも、初めはできるだけ動いておこうかとも思っていたのですが、自分はその年度で鹿屋女子を離れることがわかっていて、もし軽音楽部がない学校に転任になったら無責任だなと思っていたので、温めているって感じだったんです。でも、3月になって転任先が鹿屋高校だということがわかったので、伊達先生と鹿児島県高文連の事務局に問い合わせをしました。

ー そこからトントン、と専門部設置までいけたのは、やはり総文際(第47回全国高等学校総合文化祭鹿児島大会 2023年開催)があるからでしょうか。

そうですね。ちょうど1年前くらいに事務局にお話を伺いに行ったのですが、総文祭が活発になるのであれば喜んで、といった状況ではあったと思います。他県さんがご苦労されているという話を聞いていたので不安だったのですが、すごく好意的に動いていただいて、総文祭がなくても認可してくれたんじゃないかな、くらい寛容でした。会長の先生にもその日のうちに話を通してくださって、帰っている途中でもう連絡があり、「具体的に資料を作りませんか」「5月の理事会に設立申請書を出しましょう」と言っていただきました。結局は、コロナ禍で書面決議になってしまうということで審議保留となり、今年の2月の理事会で改めて申請が許可される形になりました。

ー すごいですね。普通は3年くらいかかると思うんですが。

やはり、総文祭は大きかったと思います。申請中の段階で、高文連や県教委から発足する前提で総文祭にむけた話をされていましたから、これ幸いにと進めていきました。本当にありがたいことです。

ラッキーすぎて気持ちが悪いくらい

ー 失礼ながら、鹿児島県の総文祭には軽音楽は難しいなと思っていました。

逆に、スタート・ダッシュしてしまったので、先生方との横のつながりがまだできていない状態です。コロナ禍で集まれなかった、というのもあるんですが…。新年度が始まったら、皆さんで集まろうと計画しています。申請時の役員は必要最低限だったので、今年度の役員の割り振りをしなければいけないのが現状です。現在、軽音楽部の顧問をされている方だけでなく、以前、軽音楽部の顧問をされていた先生からも一緒にやっていきたいと言っていただけており、今その割り振りをしている状況です。専門部会長も、鹿屋高校の橋口校長が快く引き受けてくださいました。何というか、ラッキーすぎて気持ちが悪いくらいです(笑)。私はこの業界が長くないので、怖いもの知らずでやれっちゃったっていうのもあると思います。

ー 新年度の活動予定は。

それも途中といえば途中なんですが、映像審査会のようなものは専門部が発足してもしなくてもやろうと思っていました。あと、今年の和歌山県の総文祭から声をかけていただいていて、代表選考のための映像審査がちょうど終わって結果発表をしたところです。21バンドがエントリーしてくれました。その他、リアルなイベントも徐々に増やしたいと思っています。年末にかけて、次の東京総文祭への選考イベントができれば良いなと計画しているところです。

▲全国で13番目の高文連専門部設立となり、今後の鹿児島県の活躍が期待されます

いろいろと計画は練っています

ー 普段はどんな指導をされているのですか。

私自身は野球部だったので、鹿屋女子の時は特に、それこそチューニングだなんだってこともわからなくて、「何となくそれ気持ち悪いよ」みたいな感じでした。前任の谷川先生に定期演奏会の時などに来てもらって、いろいろ聞いていました。なので、技術指導は具体的なことはせず、自分なりに調べながら、生徒と一緒に「こんな動画見つけたんだけど」っていうレベルでした。今の鹿屋高校では、伊達先生が部の運営はメインでやられているので、逆に、自分は専門部設置のことに集中できました。それも、大きかったかもしれません。

ー 今後の課題は何かありますか。

現状では、顧問の異動があると、盛り上がっていた部活動が廃れていってしまう…という事例が多いと思うんです。特に公立はそれが多くなってしまうので、活発な活動が続いていくような組織作りをしていきたいと思っています。総文祭に関しても、まだ自分がこんなのどうだろうとか言っている段階で何も決まっていないので、今後の課題ですね。この鹿屋が自分の地元なので、ここでできたら良いなとは何となく思っています。コロナがどうなっていくかはわからないですが、どっちにしろプレ大会までには、リアル大会を開いておかないと怖いっていうのがあるので、まだ僕の皮算用ですが、いろいろと計画は練っています。サポートしていただいている周りの皆さんのご協力に感謝しながら、前へ進んでいきたいと思います。

ー 軽音協もいろいろサポートさせていただきますので、今後ともよろしくお願いします。

こちらこそよろしくお願いします。学校が一同に会するような時とかに、何か一発お願いできたら嬉しいです。

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