編曲ってどういうことを意味するのですか?

このコーナーでは、バンドのアンサンブルをはじめ、ボーカルやギター、ベース、ドラムなど、デジレコ・バンド・クリニックの講義の中で高校生の軽音楽部員から質問されることが多い「疑問」を取り上げ、誌面上で解説していきます。ぜひ参考にして、これからの練習に役立ててください。(2016/2/DiGiRECO.JR VOL.10 掲載) 協力:専門学校ESPミュージカルアカデミー

Q:編曲ってどういうことを意味するのですか?

A:ミュージシャン科講師 野戸久嗣先生

編曲とは英語でアレンジともいわれています。この言葉も聞いたことがあるかもしれませんね。ある曲を聴かせるのに、どんな楽器・音色を使うか、どんな風に弾くかを決めることを編曲(アレンジ)といい、それを職業としているミュージシャンを編曲家(アレンジャー)といいます。楽器の音がたくさん入る場合、うまく整理をして、よりよく聴かせることで曲の良さもアップします。楽器が少ない場合(例えば、ピアノだけで演奏する時の弾き方を考えることを、ピアノアレンジといいます)でも、大編成のバンドでも、曲をどう聴かせるかはとても大切なことです。

曲が進行していく流れの組み立てを曲構成といいます。これも編曲家(アレンジャー)が受け持つことがあります。印象的な音色を聴かせるイントロがあって、AメロBメロと続きサビが来て1番(1コーラス)が終わる。2番に入る前にちょっと聴く人に一息つかせるように短い間奏を入れようか、それとも間髪入れずに2番に進んでいくスピード感を優先させようか、そんなことを1曲を通して全体を見ながら考えていきます。ここはメロディーを作る作曲者との打ち合わせも必要です。たくさんの楽器が弾くメロディー、オーケストラの演奏をまるまる1曲考えることを作曲という時代がありましたが、現在ではメロディー、もしくはそれに付け加えて伴奏のコード(和音)を考えることを作曲ということが多いです。そこから先が編曲の範囲といえます。基本的なコード進行をより魅力的にするためのコードアレンジ、メロディーを生かすためのリズムアレンジ、ハモりを考えるコーラスアレンジ、使う楽器やそのフレーズを考えるパートアレンジ…など。裸のメロディーにどんな洋服を着せて着飾るか、それが編曲といえます。

音を編むと書いて編曲。まさしくメロディーを聴かせるために工夫をこらしながら、いろいろな音を編み込んでいって、1曲を豊かにするという作業です。どんな編曲(アレンジ)になっているかを意識しながら、音楽を聴いてみるのも楽しいですね。

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