アンプやエフェクターでの音作りはどうすればよいのですか

このコーナーでは、バンドのアンサンブルをはじめ、ボーカルやギター、ベース、ドラムなど、デジレコ・バンド・クリニックの講義の中で高校生の軽音楽部員から質問されることが多い「疑問」を取り上げ、誌面上で解説していきます。ぜひ参考にして、これからの練習に役立ててください。(2015/9/DiGiRECO.JR VOL.8 掲載) 協力:専門学校ESPミュージカルアカデミー

Q:アンプやエフェクターでの音作りはどうすればよいのですか

A:ミュージシャン科講師 岩尾 徹先生

アンプ編

アンプには大きく分けてチューブアンプ(マーシャルなど)と、トランジスタアンプ(ローランドのJC-120=ジャズコーラスなど)の2種類があります。特徴をざっくり言うとチューブは暖かく歪系に合う、トランジスタは素直または冷たく、思いっきりエフェクティブなサウンドに合う、というところでしょうか。両者ともに音作りのポイントはトーン・コントロールをいかに上手く使うかです(ここで言うトーン・コントロールとはトレブル、ミドル、バスです。プレゼンス、レゾナンスなどは含まれませんので注意してください)。トーンが0だとボリュームが上がらないので、最初は全てのトーンを12時方向(真ん中)にしてから音作りをはじめると良いでしょう。気をつけて欲しいのがミッドコントロールの使い方です。チューブアンプは基本的にミッドは出ているのですが、トランジスタアンプは結構フラットなので、あまり極端にミッドを削ると音の抜けが悪くなったり、音の線が細くなります。

エフェクター編

エフェクターでの音作りのポイントは、エフェクターの「のり」をいかに良くするかにかかっています。まずはエフェクターをOFFの状態でしっかりアンプセッティングすることが大事です。歪系エフェクターは音量レベルをON /OFFして調整してください。基本的に歪ませると音の抜けが悪くなるので、若干大きめのレベルセッティングがお勧めです。エフェクターのトーン・コントロールはON時のトーン補正と考えたほうが良いでしょう。OFFの時にしっかりアンプセッティングしてONした時に足りない部分を足す感じです。

空間系エフェクターはかけると気持ちが良いのでついついエフェクト量を多めにしてしまいがちですが、かけすぎると音が細くなったり、ピッチが悪くなったり、抜け悪くなったりと、あまり良いことありません。例えばバンドで演奏している時、意図的でない限り、ディレイ音やリバーブ感がはっきり聞こえるようならばそれは恐らくかけすぎです。

コンパクトエフェクターは繋ぎ方で効果が変わります。基本的な繋ぎ順がありますが絶対そうでなければダメということはないです。繋ぎ順で効果が変わる例としては、バッキングとソロで音を使い分けたい時、歪系を2つ繋ぎます。それぞれ「メインの歪み」「ソロ時のブースター」という位置付けで考えます。ブースターとして使用する歪系はオーバードライブ系が良いでしょう。メインの歪みの前にブースターを繋ぐと、メインの歪みのキャラクターのまま歪み量が増えますがレベルはあまり上がりません。後だとレベルは十分ジャンプアップするが、ブースターのキャラクターが強くなり音色が変わってしまいます。このように後に繋げたエフェクターのキャラ(効果)がより出るということを理解しておきましょう。

以上のことを注意しながらエフェクトセッティングを色々試してみてください。最後に、音作りはイメージが大切です。アンプ、エフェクターのツマミ位置を覚えるのではなく、その都度、聴感で確かめてください。そのためにはたくさん良い音のギターサウンドを生で聴いて自分のサウンドイメージを創ってください。目指すアーティストなどのライブに行くのが手っ取り早い方法でしょうかね。

rocker guitarist solo

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