オリジナル曲でのギター・ソロの作り方を教えてください

このコーナーでは、バンドのアンサンブルをはじめ、ボーカルやギター、ベース、ドラムなど、デジレコ・バンド・クリニックの講義の中で高校生の軽音楽部員から質問されることが多い「疑問」を取り上げ、誌面上で解説していきます。ぜひ参考にして、これからの練習に役立ててください。(2015/9/DiGiRECO.JR VOL.8 掲載) 協力:専門学校ESPミュージカルアカデミー

Q:オリジナル曲でのギター・ソロの作り方を教えてください

A:ミュージシャン科講師 岩尾 徹先生

ギターソロはギタリストがヒーローになれる瞬間!でもオリジナル曲だとどうしていいか悩むところですよね。とっかかりとしての作戦をケースに分けて説明します!

ギターソロのコード進行がAメロやサビなど歌の部分と同じ場合、楽曲のKey(使用しているスケール)がわかればより良いのですが、わからない場合は…

①まずはギターで歌のメロディーをなぞってみる。(譜例1)

②オクターブ奏法で弾いてみる。

③一音、半音進行の部分をチョーキング、スライドなどギター的テクニックに置き換えてみる。(譜例2)

など、少しメロディーにギター的味付けをするだけで抑揚のあるソロになります。もし使用しているスケールがわかるのであれば、メロディーに対して、いろんな表情をつけてみましょう。

①メロディーに隣接音、または装飾音を加える。(譜例3)

②リズムを変化させる。(譜例4)

対して、ソロパートのコード進行が別で存在する場合は、基本的にそのコード進行に対してのスケールがわかることが前提となります(もちろん音感のみで弾いてしまうギタリストも世の中にはいますけど…)が、わからなければ使っていい音、ダメな音を耳で探したり、口で歌ってみたりしてフレーズを作りましょう。ある程度できたら次のことに気をつけて完成させましょう。

①ソロの流れの中に起承転結をつける。

すべて同じスピード(タイム感)、同じ長さの音符のフレーズで埋めてしまうとせっかくのかっこいいフレーズの印象が薄くなります。例えば野球のピッチャーがストレートの球速を速く見せるために、その前に緩い変化球を投げるみたいな、緩急をフレーズにつけてあげると印象深いソロになります。

②歌の終わりからソロへの導入部分の流れを考える。

例えば歌がロングトーンで伸ばしていてそれにかぶさってソロを弾き始める場合、あえて同じ音からソロをはじめるなど流れを壊さないようにする。引き始めのフレーズはとても大事です。

③ソロ終わりから歌への引継ぎ方を考える。

ギターソロが歌の前に終わっていた方がいいのか?クロスした方がいいのか?を考えましょう。クロスする場合、メロの邪魔にならないように注意する(半音でぶつかったりすると音が濁ります)、歌いだしのコードに注意する(ギターの伸ばしている音でコード感が変わってしまう場合があります)などのことが大事です。

音づかいに関しては、ギターならではのフレーズの作り方というものがあるので、まずはそれをマスターしましょう。そのためには、とにかく好きなギタリストのソロをコピーするに限ります。そのコピーした色々なフレーズの組み合わせ方が君の個性となって現れるのです。

以上のこと踏まえて、楽曲の雰囲気を崩さず、尚且つ印象深いソロを作ってみてください。

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