マーシャル・アンプの真空管を2本抜いても出力は半分にならない(2/3くらいか?)

世の中には人から人へと伝え継がれている話がたくさんあります。それがウソかホントかわからない話だったりして、聞かされた方としてはとっても微妙な気分だったりします。でも、とりあえず信じてしまうのが不思議!しかも教えられた人も真偽のほどはよくわかっていないのですが、自分の知人にまた教えてしまう…。そうやってこのウンチクはネズミ講のように広がっていきます。こうなったらもう一昔前に流行った伝言ゲームと同じです。途中で聞きまちがいやその人なりのアレンジが入ったりして、いつ東京湾にゴジラが上陸してもおかしくない状況…(笑)。いわゆる都市伝説の類いですね(笑)。「友達から聞いたんだけど…」という、あいまいだけどリアルな話にちょっと専門的な知識が乗っかってものすごく「しっくりくる話」になる、というのがこのテの話の基本的な構造かもしれません。これらの中には「完全に事実から逸脱してしまったモノ」があるかと思えば「正解のモノ」もあり、「ある意味では正解」なんていう質の悪いモノまで多種多様。でも、結構おもしろかったりして憎めない…そんな話って皆さんのまわりにもたくさんありませんか。

そこでエレクトリック・ギターとその周辺機器に関する都市伝説の特集です。とは言え、この僕も伝説に踊らされているかもしれませんので、専門的な検証は株式会社インフィニティー・プロダクツの代表取締役、木庭啓惟氏にお願いしました。(文:近藤正義/WIRED)

(2008/5/ElectricGuitar VOL.19 掲載)

#26:マーシャル・アンプの真空管を2本抜いても出力は半分にならない(2/3くらいか?)

これは個体差があるようなので、全てに当てはまるとは言えませんがほぼ半分にはなっているようです。

経験上いくつかのアンプでは100ワットのアンプから真空管を2本抜いた後に測ると45ワット程度の出力測定値になっていました。また、真空管を2本抜いた場合、出力インピーダンスが変りますので100ワット/16オームであった場合、インピーダンス切り換えスイッチを16オーム>8オームにして実質は50ワット/16オームとなるように調整して下さい。そうしないと極端にレベルが下がったりします。

さて、そのようにして100ワットの出力が半分の50ワット前後になったとしましょう。次にはそれが人間の耳にどのように聞こえるかが問題です。数字だけを見ていると確かに半分になっていますが、50ワットというのは目の前で聴くにはかなり大きな音です。小さめのライブ・ハウスなら十分すぎる爆音です(笑)。だから聴感上は半分と言うよりももっと大きく聞こえるはずです。

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