マイケル・シェンカーのVはネック折れを治してからの方が音が良くなった

世の中には人から人へと伝え継がれている話がたくさんあります。それがウソかホントかわからない話だったりして、聞かされた方としてはとっても微妙な気分だったりします。でも、とりあえず信じてしまうのが不思議!しかも教えられた人も真偽のほどはよくわかっていないのですが、自分の知人にまた教えてしまう…。そうやってこのウンチクはネズミ講のように広がっていきます。こうなったらもう一昔前に流行った伝言ゲームと同じです。途中で聞きまちがいやその人なりのアレンジが入ったりして、いつ東京湾にゴジラが上陸してもおかしくない状況…(笑)。いわゆる都市伝説の類いですね(笑)。「友達から聞いたんだけど…」という、あいまいだけどリアルな話にちょっと専門的な知識が乗っかってものすごく「しっくりくる話」になる、というのがこのテの話の基本的な構造かもしれません。これらの中には「完全に事実から逸脱してしまったモノ」があるかと思えば「正解のモノ」もあり、「ある意味では正解」なんていう質の悪いモノまで多種多様。でも、結構おもしろかったりして憎めない…そんな話って皆さんのまわりにもたくさんありませんか。

そこでエレクトリック・ギターとその周辺機器に関する都市伝説の特集です。とは言え、この僕も伝説に踊らされているかもしれませんので、専門的な検証は株式会社インフィニティー・プロダクツの代表取締役、木庭啓惟氏にお願いしました。(文:近藤正義/WIRED)

(2008/5/ElectricGuitar VOL.19 掲載)

#35:マイケル・シェンカーのVはネック折れを治してからの方が音が良くなった

よくネックが折れたという話しは聞きますが圧倒的にマホガニー・ネックのギブソン・ギターが多いようですね。

ゲイリー・ムーアの所有していたレスポール、ゲイリー・ロッシントンのレスポール、トッド・ラングレンの所有していたSG…このように大抵ギブソンですが斎藤誠さんはフェンダー・シンラインのメイプル・ネックが折れたというから凄い!僕の回りでも何人かそういう人を見掛けたものですが昔は修理された跡もくっきり残りいかにも名誉の負傷といった感じでした。しかし現在のリペア技術をもってすれば、しっかり治せば音も見た目も折れる前と変らない状態まで回復できるそうです。

どのような処置を施すのかといいますと、折れた付近の木材の繊維を復元するというまさに職人芸なのです。折れたその先の部分にまで振動がしっかり伝わっていれば成功した修理ということです。でも元には戻るそうですが、それ以上に音が良くなるとは考えられません。

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