電導の良すぎる高級なケーブルを使用すると、ヌケが良すぎて音が細くなる

世の中には人から人へと伝え継がれている話がたくさんあります。それがウソかホントかわからない話だったりして、聞かされた方としてはとっても微妙な気分だったりします。でも、とりあえず信じてしまうのが不思議!しかも教えられた人も真偽のほどはよくわかっていないのですが、自分の知人にまた教えてしまう…。そうやってこのウンチクはネズミ講のように広がっていきます。こうなったらもう一昔前に流行った伝言ゲームと同じです。途中で聞きまちがいやその人なりのアレンジが入ったりして、いつ東京湾にゴジラが上陸してもおかしくない状況…(笑)。いわゆる都市伝説の類いですね(笑)。「友達から聞いたんだけど…」という、あいまいだけどリアルな話にちょっと専門的な知識が乗っかってものすごく「しっくりくる話」になる、というのがこのテの話の基本的な構造かもしれません。これらの中には「完全に事実から逸脱してしまったモノ」があるかと思えば「正解のモノ」もあり、「ある意味では正解」なんていう質の悪いモノまで多種多様。でも、結構おもしろかったりして憎めない…そんな話って皆さんのまわりにもたくさんありませんか。

そこでエレクトリック・ギターとその周辺機器に関する都市伝説の特集です。とは言え、この僕も伝説に踊らされているかもしれませんので、専門的な検証は株式会社インフィニティー・プロダクツの代表取締役、木庭啓惟氏にお願いしました。(文:近藤正義/WIRED)

(2008/5/ElectricGuitar VOL.19 掲載)

#34:電導の良すぎる高級なケーブルを使用すると、ヌケが良すぎて音が細くなる

これも適材適所を逸脱してしまった例なんでしょうね。

まず、ギターのレンジなんてオーディオ的見地からすれば中音域に集中した狭くてとてもローファイなものです。その程度で十分なのにわざわざレンジを広げるようなことをしてしまうと、元の音がぼやけてしまいかえって細い音に感じられることがあるのです。

例えばギター・アンプで考えてみましょう。エレクトリック・ギターは中音域にかたよった周波数特性を持つギター・アンプで鳴らすからこそ味のあるサウンドになるのです。ましてや過大入力でわざわざ音を歪ませるなんてオーディオ・マニアが聞いたら卒倒してしまいます(笑)。

これを広い周波数特性のオーディオ・アンプで鳴らすとどうもしっくりきません。オーディオ・アンプのほうがハイ・ファイという点ではギター・アンプよりも優れているはずなのにギター・サウンドを鳴らすには適していないということなのです。「過ぎたるは及ばざるが如し」ですな〜(笑)。

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