どちらかのPUをVOL、TONEを通さずにダイレクトに出力した場合、回路ありのフルテンと違いはあるのか

世の中には人から人へと伝え継がれている話がたくさんあります。それがウソかホントかわからない話だったりして、聞かされた方としてはとっても微妙な気分だったりします。でも、とりあえず信じてしまうのが不思議!しかも教えられた人も真偽のほどはよくわかっていないのですが、自分の知人にまた教えてしまう…。そうやってこのウンチクはネズミ講のように広がっていきます。こうなったらもう一昔前に流行った伝言ゲームと同じです。途中で聞きまちがいやその人なりのアレンジが入ったりして、いつ東京湾にゴジラが上陸してもおかしくない状況…(笑)。いわゆる都市伝説の類いですね(笑)。「友達から聞いたんだけど…」という、あいまいだけどリアルな話にちょっと専門的な知識が乗っかってものすごく「しっくりくる話」になる、というのがこのテの話の基本的な構造かもしれません。これらの中には「完全に事実から逸脱してしまったモノ」があるかと思えば「正解のモノ」もあり、「ある意味では正解」なんていう質の悪いモノまで多種多様。でも、結構おもしろかったりして憎めない…そんな話って皆さんのまわりにもたくさんありませんか。

そこでエレクトリック・ギターとその周辺機器に関する都市伝説の特集です。とは言え、この僕も伝説に踊らされているかもしれませんので、専門的な検証は株式会社インフィニティー・プロダクツの代表取締役、木庭啓惟氏にお願いしました。(文:近藤正義/WIRED)

(2008/5/ElectricGuitar VOL.19 掲載)

#32:どちらかのPUをVOL、TONEを通さずにダイレクトに出力した場合、回路ありのフルテンと違いはあるのか

最近は見掛けませんが、一時期トーンがなくてボリュームだけとか、ボリュームもトーンも付いていないギターがよくありましたね。たしか、テビュー時のエドワード・ウ゛ァン・ヘイレンがトーンなしのギターを使っていたのが先駆けだったように思います。

で…音の違いは明らかにあります。ギターのボリューム・ポットにはレスポールなら500キロ、ストラトなら250キロくらいの抵抗が入っており、ある程度音量を揃える働きをしています。これもベスト・マッチングにうまくできており、もしストラトにレスポールのポットを取り付けたら音が細く感じられたり、レスポールにストラトのポットを取り付けたらこもった音に感じられたりしてうまくいきません。

このようにポットの抵抗まで含めたのがエレクトリック・ギターの安定したサウンドと考えるのが現在は主流です。ちなみに、ダイレクトな出力にすると回路ありのフルテンに比べてワイド・レンジになるのでケバケバした派手なサウンドになります。

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