ピックアップの表面を紙ヤスリで削ると高音が伸びる

世の中には人から人へと伝え継がれている話がたくさんあります。それがウソかホントかわからない話だったりして、聞かされた方としてはとっても微妙な気分だったりします。でも、とりあえず信じてしまうのが不思議!しかも教えられた人も真偽のほどはよくわかっていないのですが、自分の知人にまた教えてしまう…。そうやってこのウンチクはネズミ講のように広がっていきます。こうなったらもう一昔前に流行った伝言ゲームと同じです。途中で聞きまちがいやその人なりのアレンジが入ったりして、いつ東京湾にゴジラが上陸してもおかしくない状況…(笑)。いわゆる都市伝説の類いですね(笑)。「友達から聞いたんだけど…」という、あいまいだけどリアルな話にちょっと専門的な知識が乗っかってものすごく「しっくりくる話」になる、というのがこのテの話の基本的な構造かもしれません。これらの中には「完全に事実から逸脱してしまったモノ」があるかと思えば「正解のモノ」もあり、「ある意味では正解」なんていう質の悪いモノまで多種多様。でも、結構おもしろかったりして憎めない…そんな話って皆さんのまわりにもたくさんありませんか。

そこでエレクトリック・ギターとその周辺機器に関する都市伝説の特集です。とは言え、この僕も伝説に踊らされているかもしれませんので、専門的な検証は株式会社インフィニティー・プロダクツの代表取締役、木庭啓惟氏にお願いしました。(文:近藤正義/WIRED)

(2008/5/ElectricGuitar VOL.19 掲載)

#29:ピックアップの表面を紙ヤスリで削ると高音が伸びる

この場合のピックアップの表面とは、どうやらポールピースの表面を指しているようです。ではポールピースの表面を紙ヤスリで削るとは、いったい何を削るのでしょうか?。

実は、エレクトリック・ギターが新品で出荷される際にはピックアップのあたりにもボディーの塗装がかかっていることが多いのです。新品の状態ならほとんど皆そんな状態と言ってもよいらしい。ビンテージ・ギターでもミント状態のモノなら間違いなく当てはまるそうです。

そのピックアップの表面に付着したワックスやラッカーの被膜を紙ヤスリで削るわけです。その被膜が取れて無くなればピックアップの音色は当然変化します。ピックアップの磁力がダイレクトになったため、音色が変化し高音が出るように感じるわけです。だから、これは新品やミント状態のギターならまずやってみて損はないと思います。

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