コンパクト・エフェクターって電池駆動のほうがいいの

世の中には人から人へと伝え継がれている話がたくさんあります。それがウソかホントかわからない話だったりして、聞かされた方としてはとっても微妙な気分だったりします。でも、とりあえず信じてしまうのが不思議!しかも教えられた人も真偽のほどはよくわかっていないのですが、自分の知人にまた教えてしまう…。そうやってこのウンチクはネズミ講のように広がっていきます。こうなったらもう一昔前に流行った伝言ゲームと同じです。途中で聞きまちがいやその人なりのアレンジが入ったりして、いつ東京湾にゴジラが上陸してもおかしくない状況…(笑)。いわゆる都市伝説の類いですね(笑)。「友達から聞いたんだけど…」という、あいまいだけどリアルな話にちょっと専門的な知識が乗っかってものすごく「しっくりくる話」になる、というのがこのテの話の基本的な構造かもしれません。これらの中には「完全に事実から逸脱してしまったモノ」があるかと思えば「正解のモノ」もあり、「ある意味では正解」なんていう質の悪いモノまで多種多様。でも、結構おもしろかったりして憎めない…そんな話って皆さんのまわりにもたくさんありませんか。

そこでエレクトリック・ギターとその周辺機器に関する都市伝説の特集です。とは言え、この僕も伝説に踊らされているかもしれませんので、専門的な検証は株式会社インフィニティー・プロダクツの代表取締役、木庭啓惟氏にお願いしました。(文:近藤正義/WIRED)

(2008/5/ElectricGuitar VOL.19 掲載)

#15:コンパクト・エフェクターって電池駆動のほうがいいの

少なくとも歪み系に関してはそれは正解だと思います。まずノイズ。電源に交流が混じるとノイズが増えることがあります。したがってその点においてAC電源は好ましくないということになります。

次に瞬間アンペアの追従性。これは電池であってもアルカリよりもマンガンが優れています。新品で無負荷だと9ボルトといえども12ボルトくらいのパワーを持っていますから出音は大きく太くなります。ただし持続性はないので練習やライブのたびに取り替える必要があり面倒ですが、それだけの価値はありますよ。

しかし、空間系ということになりますと消費アンペアと駆動のバランスがキビシイのでACに頼ることが多くなります。デジタル・ディレイのコンパクトなんて電池じゃ30分も保たなかったりしますからね(笑)。ACパワー・サプライも良いモノを使えば少なくとも消耗した電池よりは良い音がしますからそこにはお金をかけても損はしないと思いますよ〜。

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