雑草という草はない②ドクダミ

前回、実家の庭手入れ=雑草の駆除話をしたのですが、まだまだ話し足りないので(笑)その続きです。

4月5月の若葉の頃は、色とりどりの花が目を楽しませてくれますが、この時期に対処しておかないと、後々大変なことになってしまう雑草くんたちとの勝負開始の時期でもあります。除草をする中で最も厄介なのは強靭な繁殖力を持つ輩たち。その厄介くんたちを勝手に「葉チーム」「稲チーム」「蔓(つる)チーム」に分けているのですが、葉チームの筆頭が大御所・ドクダミ師匠です。

ドクダミは、うちでは雑草に分類されてますが(昭和天皇陛下、スミマセン汗)、乾燥させて煎じればお茶として重宝がられる植物でもあります。別名ジュウヤクとも呼ばれ、動脈硬化の予防や便秘に効果があり、解毒&利尿作用もあるそうです。ついでにニキビやシミ対策にもなるというスーパー薬草なのでかなり興味はあるのですが、主に日の当たらないジメッとしたところに生えているので、まだ採集して飲んでみようという気にはなれません。それに、大量発生していた頃の絶望的光景を思い出すと親近感がまったく湧かないし、ドクダミの葉っぱはハート形でちょっと可愛いのですが、裏側は毒々しい赤紫色をしていて独特の匂いがする、というのも理由の1つかもしれません。

そんなドクダミ師匠ですが、生命力はめちゃくちゃ強く、花粉以外にも土の中を地下茎が四方八方に伸びて増殖していきます。無理に引っこ抜こうとすると茎がちぎれて土中に残り、そこからまた再生していくという仕組み。根絶難易度はかなり高い、雑草界の巨匠です。でも、わりと土の浅い部分で伸びていくので、周りの土を軽く掘り、茎を持ってスルスル~と埋まっている部分を掘りおこしていくこともできます。けっこう長くちぎらずに掘り出せた時の達成感はなかなかのもので、たまに「マジかぁー!」っていうぐらいの長さのやつに出会うと、やってやったぜ感がハンパありません。

しかし、ドクダミは意外と日なたでも育つし、ちょっとでも根や茎が残ってると爆発的に再生します。去年、全面戦争を挑んであらかた駆除したつもりだったのですが、庭のあちこちにはもう小さなハート形の葉っぱがチラホラ…。完全勝利には除草剤しかないのかな…とグーグル先生に聞いてみたら、何とヤギが大好物なんだとか。一瞬、真剣にヤギを庭で放し飼いにしようかと考えたことは言うまでもありません(笑)。

余談ですが、ドクダミっていうネーミングにも問題があるんじゃないかと思うんです。スーパー薬草なのに、なぜこんなに毒々しい名前なのか…。もしかして、元々本当は「ドクダシ」って名前で、どこかで誰かがシとミを書き間違えて…なんていう説はどうでしょう? バンド名と同じでネーミングって大事だなと思う立夏の午後です。(2021/05/07)

辻伸介:全国学校軽音楽部協会副理事長/ドラマー/サウンド・プロデュース&ディレクション/専門学校ESPエンタテインメント東京講師/ライター◉藤子不二雄と手塚治虫の蔵書は1500冊以上/昼寝うたた寝愛好家/古代史&日本史好き

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