毎年恒例の「ヴォーコン・ファイナル」

▲ステージ上はパーティションで完全防護!

もう20年以上も講師をしている音楽専門学校では、毎年3月の年度末に様々なライブ・イベントが行われます。20数年の間にその形態や名称、主旨などに紆余曲折はありましたが、学生にとっては年度最後の、特に2年生にとっては卒業前の大切なライブとなるわけです。

ありがたいことに毎年ハウス・バンドのドラマーとしてお声がけ頂いている「ヴォーカリスト・コンテスト・ファイナル」は、レーベルやプロダクションの方々などを審査員や観覧にお呼びして、学生のプレゼンテーションも兼ねたコンテスト形式のイベントです。考えてみれば、卒業イベントとプレゼン、コンテストが一体化しているとなると、出演する学生の感情はどんなんなってしまっているんだろう…と思わずにはいられませんが、そこは流石のオーディションを勝ち抜いてきた強者たち。誰しもが堂々とステージをこなします。学内イベントということもあり、基本的にクローズドのイベントなのですが、毎年クラスメイトや先輩後輩、講師陣が入り混じる完全ホームな状態になり、拍手や声援、審査発表では涙に咽ぶ歓喜の声まで上がる、どちらかというと卒業コンサートのようなアットホームな雰囲気の中で行われる「青春」な日でもあります。

しかし、残念ながら去年度はコロナ禍で中止。今年度は感染予防対策を万全にして無観客で行われました。審査員は講師やプロとして活躍する卒業生たち(ま、身内ということですね)が勤めました。静まりきった空気の中、後にプレゼンに使用できるようにと録音&録画もしているため、複数台のカメラががっつりステージを狙っています。まるでテレビ収録のような雰囲気です。よくもまあ、あんな緊張感の中で歌えるもんだと感心するばかりでしたが、偉いもんで出演者全員がそれまでで一番良いパフォーマンスをしたと思います。コンテストなので勝敗はつきましたが、もう全員優勝で良くない?ってな気持ちでした。音楽で生きること、プロになること、メジャー・デビューすることなどの価値観が昔とは大きく変わってきた現代、その努力と才能は必ず何かに生きます。時代に合った音楽との共生をそれぞれが見つけて欲しいな、と思う今年のヴォーコン・ファイナルでした。

でも、一番言いたいのは、MISIA、EXILEからマイファス、リョクシャカまで、幅広いジャンルの全10曲を演奏しきった僕たち講師バンドってすごくない?ってこと(笑)。毎年勉強させていただいております。ぜひ来年度もよろしくお願いいたします。(21/03/26)

すべての音楽人に幸あれ!

 

辻伸介:全国学校軽音楽部協会副理事長/ドラマー/サウンド・プロデュース&ディレクション/専門学校ESPエンタテインメント東京講師/ライター◉藤子不二雄と手塚治虫の蔵書は1500冊以上/昼寝うたた寝愛好家/古代史&日本史好き

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