オリジナル曲でのベースラインの作り方

このコーナーでは、バンドのアンサンブルをはじめ、ボーカルやギター、ベース、ドラムなど、デジレコ・バンド・クリニックの講義の中で高校生の軽音楽部員から質問されることが多い「疑問」を取り上げ、誌面上で解説していきます。ぜひ参考にして、これからの練習に役立ててください。(2015/6_DiGiRECO.JR VOL.7 掲載)協力:専門学校ESPミュージカルアカデミー

Q:オリジナル曲でベースラインの作り方がわかりません

A:ミュージシャン科講師 帆保博康先生

音楽で大事な3要素といえばメロディー、ハーモニー、リズムですが、ベースラインを作る上でも同じです。ベースは単音楽器なので、常にメロディーを奏でる楽器です。そして、コード=和音を支えるルート音を主に演奏します。また、ドラムと共にベースは「リズム隊」と言われるくらいリズムを作る楽器でもあります。

このようにベースという楽器はバランス感覚が大事な楽器なので、いろいろな要素を考えながらベースラインを作っていきましょう。「いきなりハードルが高いなぁ」と思うかもしれませんが、シンプルに考えれば大丈夫です!

◎和音の中心となるルート音を使う

和音=コードを構成する元となる音がルート音です。コードネームのアルファベットで例えれば、「C」ならC=ド、「Am」ならA=ラの音です。ルートだけでもいろいろなリズムを組み合わせれば、無数のパターンを作ることができます。バンドでやる曲ならドラムのパターンやギターのフレーズなども意識してリズムを構築しましょう。

◎コードの構成音を使う

ルート以外にコードを構成する3rd、5th、あるいは7thなどの音を組み合わせて、ベースのパターンを作ると、とてもカラフルなベースラインを作ることができます。和音のカラーをベースラインで聴くだけでわかるようになるので、いろいろなリズムパターンに当てはめれば、より変化のあるベースラインが作れるでしょう。

◎Key(調)のスケールを使う

「歌うような」とか「メロディアスなベースラインを作りたい!」と思う場合は、その曲のKeyのスケールを意識してみましょう。例えば、KeyがCの曲ならド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ドのことです。コードのルートから次のルートに音をつなげる際にスケールの音をなぞっていけば、スムーズなラインが作れるでしょう。

譜例1

すべてベースはルート音のみを使っています。

譜例2

1小節目はルート音、2小節目はコードの3rdの音、3小節目はコードの構成音のルート、3rd、5th、4小節目はスケールの流れの音を使っています。

譜例1と譜例2は同じコード進行ですが、使う音を変えることでベースラインの印象が変わりますね。今回は4分音符のみのラインですが、これにいろいろなリズムパターンを当てはめることでバリエーションはグッと広がります。

ベースラインを構成するいろいろな要素を挙げてみましたが、一番大事なものは感覚やフィーリングなので、自分でベースラインを口ずさみながら考えましょう。そして、ちょっとおかしいなと感じたり、アイデアに行き詰ったら、今回の知識を参考にして考えてみてください。

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