ギターでビブラートをかける方法

このコーナーでは、バンドのアンサンブルをはじめ、ボーカルやギター、ベース、ドラムなど、デジレコ・バンド・クリニックの講義の中で高校生の軽音楽部員から質問されることが多い「疑問」を取り上げ、誌面上で解説していきます。ぜひ参考にして、これからの練習に役立ててください。(2015/6_DiGiRECO.JR VOL.7 掲載)協力:専門学校ESPミュージカルアカデミー

Q:ビブラートをかけるのが難しいのですが、どうすればうまくできますか

A:ミュージシャン科講師 岩尾 徹先生

 エレキ・ギターで使用する一般的なビブラートは、基本的にチョーキングの延長線上にあります。端的に言うと、細かいチョーキングの繰り返しがビブラートということです。そのことを踏まえて、ビブラートをうまくかけるポイントを挙げるとするならば、

①チョーキングをいかにスムーズに繰り返すことができるか

②どのようにしてピッチ感を保つか

③どのようなタイム感で揺らすか

という3点が重要になります。

まず、チョーキングをスムーズにかけるためには、なるべく力に頼らずに弦を上下させなければなりません。そのためには、いわゆる「テコの原理」を応用します。左手のどこかに支点を置くということです(写真1-1、写真1-2)。

写真1-1

写真1-2

人によって解釈に違いはありますが、おおまかな感覚としては、ドアのノブを回すように手首をつかって行うということです。また、チョーキングをする際の注意点としては(写真2)、押さえる指はなるべく2本以上で、指と指をしっかりとくっつける(人差し指は例外です)。押さえている指は固定したまま手首を動かす(弦を指でこじ上げない)。親指は弦を上げると同時にネックを少し握るようなフィーリングでネックの上部に出しておく、ということです。

写真2

西洋人のように極端に手が大きい、握力があるという人は腕力でいけてしまうかもしれませんが、特に女の子は、ぜひこのあたりを注意して練習すると、スムーズに弦を上下に揺らすことができると思います。

ビブラートのピッチ感に関しては、チョーキングビブラートと、そうでないビブラートで考え方が若干違います。いわゆるビブラートは弦を押さえて、少しチョーキング、そしてまた戻す、を繰り返します(図1)。この時、手が力んでしっかりと戻すことができないと、ピッチが上ずった感じになってしまいますので、注意してください。

図1

チョーキングビブラートはチョーキングしたい音程にまずはしっかりと当てて、その後で少し戻し、再度また当てる、を繰り返します(図2)。チョーキングの仕方がスムーズでないと、だんだんチョーキングを上げきれなくなってピッチが下がってしまう傾向がありますので、注意してください。

図2

揺らすタイム感や極端に曲のテンポ感から逸脱していなければ良いのですが、8分、16分、3連などを踏まえてかけたり、ボーカルのビブラートのように意識してかけるプレイヤーもいます。要は、リズムに体が乗っていれば問題ないということなのですがね…。

今まで述べたことをマスターするのは一筋縄ではいかないと思います。そのコツを体が覚えるまで日頃、注意しながら繰り返し行ってください。

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