高い声、低い声を出す方法

このコーナーでは、バンドのアンサンブルをはじめ、ボーカルやギター、ベース、ドラムなど、デジレコ・バンド・クリニックの講義の中で高校生の軽音楽部員から質問されることが多い「疑問」を取り上げ、誌面上で解説していきます。ぜひ参考にして、これからの練習に役立ててください。(2015/6_DiGiRECO.JR VOL.7 掲載)協力:専門学校ESPミュージカルアカデミー

Q:高い声、低い声が出せません。どうすれば出せますか

A:ミュージシャン科講師 藤本 朗先生

高い声の出し方ですが、まずは軟口蓋(喉の入り口の上部)を上げ、「え」で「え〜いっ」と声を放り投げるつもりで、上下の両奥歯の隙間を広げて声を出してみましょう。次に「ドミソド(最初のドの1オクターブ上)ソミド〜」の音階をさっきの「え」で発声し、最初の「ド」は上の前歯の裏側のみに声を当て、音程が上がるにつれて徐々に口腔内の前から後ろまで、上顎全体と、当てる範囲を広げていってみましょう。

さらに重要なことは、丹田(たんでん)に必要な分だけ力を入れることと、声が自分の顔の表面よりも前に押し出している感覚にならないことです。しかし、前に押し出さないように気を付け過ぎていると、あまりにもお腹を使う度合いが少なくなる場合があるので、注意してください。必ず上の前歯の裏側の付け根の少し上あたりに声を当て続けることを忘れないようにしましょう。他には、心と体全体をリラックスしておくこと、自分は高い声が出せないんだ、と思い込まないことがポイントです。

次に低い声の出し方ですが、低い声は声量がただでさえ中音域や高音域よりも小さくなるので、口腔内をしっかりと広げて口全体を使って響かせる必要があります。上の前歯の先端に声を当て、できるだけ声を前に集めるような意識を持ちながら自然に息の成分を加えてみましょう。お腹の力で音量を出そうとすると音質が固く、不自然な響きになるので、そうならないようにすることが大切です。

また、低音域を出そうとして顔を下に向けないことも大切です。顔が下を向いていると喉が閉まってしまいますので、注意してください。そして、音量を下げようとしないこと、弱く歌わないことも大切です。これらを心がけながら、繰り返し練習してみましょう。

ボーカルは体が楽器です。その使い方をマスターするには時間がかかります。とにかく根気良く繰り返して練習すること。諦めないで頑張ってみてください!

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