第23回 東野高等学校 軽音楽部/国際学院高等学校 軽音楽同好会/埼玉平成高等学校 軽音楽部

第23回目となる今回は、埼玉県にある東野高等学校、国際学院高等学校、埼玉平成高等学校という3つの高校が集まった形での「合同クリニック」となりました。バンドクリニックには会場提供校である東野高等学校から4バンド、国際学院高等学校と埼玉平成高等学校から2バンドずつの計8バンドが参加。作詞作曲講座やアンプの音作りセミナーなども開講しました。早速、東野高等学校軽音楽部顧問の此木先生、国際学院高等学校軽音楽同好会顧問の一ノ瀬先生に伺いました。(2014/9/DiGiRECO.JR VOL.4 掲載)

ー 軽音楽部/軽音楽同好会の歴史について

此木:開校当初の30年前ほどから20〜30バンドが自主的に活動しており、文化祭などでもライブを行っていたようですが、正式に部として認められたのは2000年度です。精力的に活動するようになったのはここ10年ほどで、最近では合同ライブをはじめ、他校との交流がとても盛んです。本校での軽音楽部の顧問歴は今年で3年目です。

一ノ瀬:本校は創立15年ほどの比較的新しい学校で、創立時から「軽音楽同好会」として存在しています。私も副顧問と合わせて、本校での顧問歴は今年で3年目です。一昨年に埼玉平成高校の市野先生とお会いできたことがキッカケで、「部活動を通して、挨拶や礼儀などを学ぶためには、トップレベルの他校さんと交流するのがとても大切なんだな…」ということがわかりました。県大会や外部のコンテストなどに積極的に参加したり、埼玉県や東京都の他校さんが主催する合同ライブに出させていただくなど、いろいろなことを勉強しています。おかげさまで、最近になって大会で初めて賞状をいただいたり、テレビに出演させていただけるようになりました。また、アジアやヨーロッパの中高生がインターネットを通して国際交流をする、アジア・ヨーロッパ音楽プロジェクト「RHYME & RHYTHM」(http://rhymeandrhythm.i-magzz.com/)に参加しており、世界中に9,000校あるユネスコスクールに加盟しています。

ー 此木先生が顧問になられる前となった後では、どのような違いがありましたか

此木:大会や講習会、外部のコンテストなどに参加したり、合同ライブにお声をかけていただいて、他校さんと交流させてもらっているなどの点が決定的に違うと言えます。今まではどちらかと言うと、文化祭でライブを行ったり、軽音楽部の卒業ライブを開いたり…と、学校の中での活動が中心だったのですが、積極的に外へ出て行くようになったことで、発表の場や交流の機会がとても増えました。

ー 現在の部員数/バンド数は

此木:部員数は37名で、バンド数は7バンドです。

一ノ瀬:部員数は40名で、バンド数は15バンドです。

ー コンテストなどでの受賞歴は

此木:本校は昨年度に開催された「平成25年度 埼玉県新人大会」の西会場にて最優秀賞をいただいたほか、今年度は「全国高等学校軽音楽コンテスト 埼玉県大会」の決勝大会まで進むことができ、審査員特別賞をいただきました。また、尚美学園主催の「軽音夢祭り」という大会では、パフォーマンス賞をいただきました。

一ノ瀬:一番大きなものでは、今年の5月5日に開催された「VIVA LA HIGH SCHOOL」というテレビ埼玉とさいたまスーパーアリーナが主催する大会で最優秀賞をいただきました。あとは東野高校さんと同じで、尚美学園の「軽音夢祭り」でパフォーマンス賞を、埼玉県大会の南会場では優秀賞をいただきました。また、埼玉赤十字血液センターが主催した「Heart Beat Festa」という大会の「ミュージック部門」の決勝大会にも進出することができました。

ー 練習場所や普段の活動について

此木:基本的には、今日のクリニック会場となった部室の1階と2階で練習しています。また、ついこの間、JamHubが届いたので、これで普通教室での練習もできるようになり、活動の幅が広がりました。「どこの時間帯に入るか?」といった各バンドごとの部室の使用日や練習時間については部員にローテーションを組ませて、本人たちの話し合いで決めさせるようにしています。

一ノ瀬:本校の練習場所は600人収容の小ホールと、150人ほどが入る視聴覚室のほか、最近、JamHubが届いたので、普通教室も含めて計3箇所で練習することができます。練習に関しては、4月〜5月の間に新入生が入ってくるので、練習時間の前半は「パート練習」で、後半は「バンドごとの練習」を行います。そして、5月以降はバンドごとの練習をメインに切り替え、進学クラスの生徒たちが所属しているバンドは練習時間を後半に持ってくるなど、工夫しながらローテーションを組んで活動しています。

ー 軽音楽部のモットーやスローガン、先生の指導方針は

此木:「ライブ」はお客さんと一緒に作るものなので、自己満足の演奏ではなく、お客さんを楽しませる…つまり、「見せる」ということを意識するように話しています。上手なバンドは「ソロ」で聞かせたり、「コーラス」で聞かせるなど、何かしら自分たちの「持ち味」があるので、「じゃあ、君たちのウリは何が挙げられると思う? このバンドにしかないものは何? 自分たちで考えてみなさい」というようなことを話して、見せ方を追求するように指導しています。

一ノ瀬:私は「練習に目的を与えなさい」と、部員に話しています。埼玉平成高校さんや東京都では第一商業高校さんや武蔵丘高校さんなど、トップレベルの高校さんはそれ相応の練習をされているので、3年生バンドの場合は「パフォーマンス」に磨きをかけたり、2年生の女の子バンドの場合は「自分の伝えたいことや奏でたいメロディー」に焦点を当てるなど、「何に特化して取り組むのか?」ということをバンドごとに考えさせて、明確にするようにしています。 また、そういったトップレベルの高校さんは挨拶や速やかな行動などが徹底されており、高校の部活動として真面目に取り組まれているので、音楽も大切ですが、まずはそういった「所作」を勉強するように話しています。

ー 次の目標や目指しているものは

此木:本校は今年度の県の決勝大会で初めて審査員特別賞を獲得することができたので、次は奨励賞以上を獲りたいです。県大会でグランプリか準グランプリを獲得して、全国大会に進出することを目指しています。また、1回だけではなく、毎年全国大会に出場できるような水準に部活動のレベルを「上げていかないといけないな…」ということを考えています。

一ノ瀬:大会で良い結果を残すことも大切ですし、同好会として全体のレベルが上がってくれば目標も変わってくるかもしれませんが、今は「あのバンド、良かったよね!」とか「すごく印象に残ったよね!」というようなことを言われたり、聴いている人に感動を与えられるようなバンドがたくさん出てきて欲しいと思っています。

ー 顧問の先生から生徒に一言

此木:音楽を楽しんで欲しいです。また、聴く場合でも、演奏する場合でも、音楽の「幅」を拡げてくれれば…と思います。自分たちのやりたい曲だけを演奏するのではなく、違うジャンルのコピーに挑戦してみたり、オリジナル曲の場合も、しっかりと「伝える」という部分を大切にして欲しいです。また、「音楽はコミュニケーションであり、共通の言語なんだ」ということを考えて、この先もずっと音楽活動を続けていってもらえれば…と思います。

一ノ瀬:「部活動を通して、心を豊かにしながら成長し、大人になってください」ということを言いたいです。

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