第21回 大阪府立桜塚高等学校 軽音楽部

第21回目となる今回は、阪急宝塚本線岡町駅から徒歩13分のところに位置する、大阪府立桜塚高等学校です。公立の高等学校である同校の創立は1937年と古く、全日制普通科と定時制普通科が併設されています。また、海外語学研修の実施や短期/長期留学生を招き入れるなど、英語教育にも力を入れている点が特徴として挙げられます。早速、顧問の久谷先生に伺いました。(2014/9/DiGiRECO.JR VOL.4 掲載)

ー 軽音楽部の歴史について

久谷:本校の軽音楽部は以前はフォークソング研究会として活動しており、2000年あたりに軽音楽部に改称したと聞いています。しかし、「フォークソング研究会よりも前の時代は軽音楽部だった…」という話も耳にしたことがあるなど、残念ながら詳しい歴史についてはあまりわかりません。  私は本校の軽音楽部の顧問になって5年目なのですが、着任当時は音量やスペースなどの問題から視聴覚室や放送室などを使うことができず、コンクリートが剥き出しのL字型で、天井の低い倉庫で練習していました。L字型なので、ボーカルの立ち位置からドラマーの顔が見えないような状態だったことから、「これは何とかしないといけないな…」ということで、まずは練習場所を探しました。

ー その後、どうされたのですか

久谷:すると、ある時に放送部が廃部となり、放送室が使われていないことがわかったので、それからは軽音楽部が放送室を使わせていただいています。また、放送室の隣にある視聴覚室と視聴覚準備室も軽音楽部の使用希望スケジュールを学校側に提出することで、練習場所にさせてもらっています。

ー 現在の部員数/バンド数は

久谷:部員数は1年生と2年生を合わせて48名です。バンドは1年生が5バンド、2年生が5バンドの計10バンドがレギュラー・バンドとして活動しています。また、顧問の私の趣味で組ませているハードロック・バンドと、キャンディーズのコピー・バンド、あとは今日のクリニックの最後に登場した、岡町・桜塚商店街の応援ソング「おかまち桜いろ」を演奏する、さくらヒルズというバンドがあるので、バンド数は合計で13バンドになります。ちなみに、さくらヒルズは「代々、『おかまち桜いろ』を歌い継いでいく…」という趣旨のバンドで、他にも「川の流れのように」や「恋に落ちて」といった歌謡曲もコピーしています。

ー ハードロック・バンドもあるのですね

久谷:僕はハードロックが大好きなので、そういった音楽が好きな部員たちにバンドを組ませています。まだまだ他の部員たちにハードロックの話をすると煙たがられてしまうものの、先日の軽音楽コンテストでBlack Sabbathの「Paranoid」を演奏したり、阪南大学高校さんが主催されている「ハードロック・ライブ」には多数の高校が集まり、盛り上がっているらしい…という話を部員にしている影響もあるのか、最近になって、「ハードロックってどんな音楽なんですか?」と聞いてくる部員が増えてきました。そこで、「こんな音楽だから、聴いてみなさい!」ということでYouTubeのURLを記載したメールを部員に送ったところ、次々と「私にもURLを教えてください!」という声が上がり、30人ほどの部員に伝えました。どれだけ聴いているのかはわかりませんが、興味を持ち出してくれているので、「ハードロックのバンドを組ませてみて、どうなるか?」を見守っているところです。

ー コンテストなどでの受賞歴は

久谷:一昨年に開催された全国高等学校軽音フェスティバルの「コピー/カバー小編成部門」で「最優秀賞」をいただきました。昨年と今年の軽音楽コンテストは決勝大会に出場しただけで、賞は獲得できていません。また、NHKの「スクールライブショー」というコンテストに出場した際は、お笑い芸人のサバンナの八木さんが「おかまち桜いろ」に感動されて、「ぜひ、彼らに賞をあげたい」ということで「審査員特別賞」をいただきました。

ー 練習場所や普段の活動について

久谷:生ドラムを使ってのバンド練習は視聴覚室と放送室で行っているほか、当部には電子ドラムが4台あり、視聴覚準備室と3部屋の普通教室も使用しているので、計6部屋で同時に練習することができます。また、遊びではなく、部活動として取り組んでいるので、部員には「全員、毎日活動!」と話しています。全員で集まって、協力して準備をし、全員で片付けて、最後にミーティングを行って解散…というのが「部活動」であると考えています。

ー その他に、この学校らしい特徴はありますか

久谷:また、当部では4ヶ月ごとにバンドを解散させています。ずっと同じバンドで活動を続けるのではなく、メンバーを変えることで多くの経験を得て欲しいほか、最後の活動期間である高校2年の2月〜高校3年の6月の4ヶ月の間にオリジナル曲を作らせるようにしています。とはいえ、「オリジナル曲に挑戦するには、活動期間がもう少し長い方が良いかもしれない…」と考えて始めており、今度の10月に新しく出来上がった高校2年のバンドは翌年の6月まで…つまり、「計8ヶ月間で活動すると、どうなるか?」ということで取り組んでもらうように話しています。オリジナル曲を何曲も作って、それらを磨き上げていって欲しいと考えています。

ー 軽音楽部のモットーやスローガン、先生の指導方針は

久谷:軽音楽連盟のモットーを当部でも取り入れており、「時間を厳守すること」「挨拶は必ずすること」「他のバンドの演奏をよく見ること」の3つを掲げています。また、部員には「ギターを背負っていたら、私は軽音楽部員です!と言って歩いているのと同じなので、普段の行動に気を付けなさい」と話しています。

ー 次の目標や目指しているものは

久谷:部活動としての目標は毎年同じです。「大阪城野外音楽堂で開催される、全国高等学校軽音フェスティバルの決勝大会に出場しよう!」「大阪府高等学校芸術文化連盟(芸文連)が主催する芸文祭に出場しよう!」「大阪府の軽音楽連盟が制作しているオリジナル曲だけを集めたオムニバスCDに収録されるようになろう!」という3つが大きな目標です。おかげさまで軽音楽コンテストの決勝大会には3年連続で出場し、オムニバスCDには4年連続で入ることができています。

ー 軽音楽部員に一言

久谷:「楽しんでやって欲しい」というのが一番ですが、やはり部活動なので、「遅刻や欠席がなく、きちんと学校生活を送れた上で部活動に励み、かつ楽しもう!」と言いたいです。

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