第17回 埼玉県立岩槻高等学校 軽音楽部

第17回目となる今回は、DiGiRECO BAND CLINIC 初となる埼玉県からのエントリー、埼玉県立岩槻高等学校です。東武野田線岩槻駅から徒歩15分のところに位置する同校は県内で唯一、国際文化科というコースが設置されており、英語の授業が大幅に増えたり、留学生を受け入れているほか、語学研修やサマーキャンプなども行われているそうです。早速、顧問の山田先生に伺いました。(2014/9/DiGiRECO.JR VOL.4 掲載)

ー 軽音楽部の歴史について

山田:私は本校に赴任して今年で12年目になり、軽音楽部はその当時からありました。赴任してからしばらくの間は別の部活動の顧問を担当していたので、残念ながら軽音楽部の歴史についてはよくわかりません。ちなみに、私は軽音楽部の顧問になって4年目になります。

ー 軽音楽部の顧問になったキッカケは

山田:以前、担当していた先生が転勤されてからは顧問が毎年交替していて、「他に受け持つ人がいなければ…」という流れで私が顧問を担当することになりました。私もギターは弾いていましたがクラシックだったので、ジャンルが違っていたし、部活動自体もバンドがいくつもあって、ローテーションを組んでそれぞれが自由に練習している…という感じで、生徒を把握できるのか、不安な面もありました。

ー 山田先生が顧問になられてからはいかがでしたか

山田:当時の2年生たちの意識がとても高くて、「自分たちも岩槻高校の部活動の1つなんだ!」「部活動として、しっかりとやっているところを見て欲しい!」 という感じで、自主的に取り組んでいる部員たちがとても多かったです。一生懸命に部活動に励んでいたので、いざ軽音楽部の顧問になってみると、部員たちの頑張っている姿に引き込まれていきました。

ー そのあたりから部全体が変わってきたのですか

山田:そうですね。その先輩たちの姿勢を見て、「私たちも部として恥ずかしくないようにやっていこうよ!」というような流れに変わっていきました。また、この頃から毎年50人くらいの1年生が入部してくる…という状態が起こり始めました。アニメの影響も大きかったのだと思います。

ー 部員数のピークは何人くらいだったのですか

山田:部員数は今もピークのままで、百何十人という状態がずっと続いている…という感じです。

ー 現在の部員数は

山田:部員数は140名です。大雑把に言って、1年生と2年生が50人ずつ、3年生が40人で、9月の文化祭を最後に3年生が引退するので、ちょうど今の時期が部員数のピークです。

ー 現在のバンド数は

山田:バンド数は約30バンドです。1年生もバンドを結成しているのですが、メインの練習場所である視聴覚室は使えません。バンド数がとても多いので、3年生が引退しない限り、1年生には練習時間が回ってこないんです。3年生が引退することで、そこにやっと1年生が入れる…という感じなので、視聴覚室が使えないバンドは電子ドラムとJamHubを使って練習しています。

ー コンテストなどでの受賞歴は

山田:受賞歴としては3年前にアリオ川口で開催された「ハイスクールバンドバトル」で特別賞をいただき、神奈川県の橋本で行われた関東大会に出場しました。また、昨年度は埼玉県の軽音楽コンテストの「新人大会」が東会場と西会場に分かれて行われ、東会場で準優勝することができました。埼玉県の軽音楽コンテストでは毎年地区予選は突破しますが、県大会で上位へ食い込むにはまだ壁があります。

ー 練習場所や普段の活動について

山田:普段は、視聴覚室と映写室という2つの場所を使って練習しています。視聴覚室ではバンド練習を、映写室ではこれまではパート練習などをやっていたのですが、今後はJamHubと電子ドラムを使って、1年生のバンドがここで練習を始める予定です。ちなみに、当部では1年生バンドには必ず上級生が付いて指導してあげる…という形を取っています。

ー 今後のパート別練習はどうされるのですか

山田:パート別練習は一旦、ここで切り上げます。しかし、まだ不十分な新入生もいて、「もうちょっと続けても良いですか?」と相談しにくる上級生もいるので、そこは「うん、やってあげてね!」という感じで彼らに任せています。

ー 視聴覚室と映写室の2部屋を使っているのですね

山田:そうですね。あとは教室で音を出さないように練習しています。大きな音を出して練習ができるのは各バンド週に1〜2回程度なので、練習日以外は自宅などで個人練習をしたり、自主的に外のリハーサル・スタジオを使っているようです。

ー 軽音楽部のモットーやスローガン、先生の指導方針は

山田:軽音楽部の顧問になったのがここ数年のことなので、いろいろな試行錯誤を続けているような感じで、当部らしい特徴はありませんが、「自分をちゃんと表現しよう」ということは常に部員に話しています。とにかく自分を隠さずに、人前に出て恥をかくことを恐れたりしないで、どんどん前に出て、表現していくことが大切であり、それが「音楽」の本質だと考えています。

ー 次の目標や目指しているものは

山田:すべてのバンドがオリジナル曲を作れるようになって欲しいと思っています。オリジナル曲をバンドのレパートリーにすれば、いろいろな大会やコンテストに応募することができるんです。大会に出ることで活動の幅が広がるのはもちろん、「オリジナル曲を作る」というのはとても高校生らしいことだと考えているので、「オリジナル曲を持てるように目指して、バンド活動に取り組もう!」ということを一番の大きな目標にしています。部員にはかなりしつこく話しているので、実際にいくつかのバンドが完成度の高いオリジナル曲を作れるようになってきています。

ー 顧問の先生から生徒に一言

山田:軽音楽部でのバンド活動を通して、とにかく今しか表現できないことを形にして欲しいです。テクニックを磨いたり、カッコ良く見せるだけではなくて、「高校生ならではの感覚で表現すること」が軽音楽部という部活動の意義だと考えています。

それから、オリジナル曲を作ることもその1つですが、卒業後も音楽活動をする/しないにかかわらず、「高校生の時に軽音楽部でバンドを結成して、一生懸命に取り組んでいたなぁ…」という気持ちをずっと持ち続けて欲しいです。皆の後にくっ付いて、ただ楽曲をコピーするのではなくて、「自分をどうやって表現するか」ということを突き詰めて考えて、部活動に取り組んでもらえれば…と思います。

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