第101回 豊橋中央高等学校 軽音楽部/愛知県立豊橋工業高等学校 音楽部

第101回目のデジレコ・バンド・クリニックの実施校は愛知県豊橋市にある豊橋中央高等学校と愛知県立豊橋工業高等学校です。年に数回、学校間交流会を行う両校では校内ライブや文化祭での発表をはじめ、地域のイベントへの参加など、活発な活動が行われています。当日は豊橋中央高等学校を会場にして、2校合同のクリニックを開催しました。(DiGiRECO.JR VOL.42 掲載)

当協会の理事長がクリニックの趣旨や1日の流れを説明し、両校の軽音楽部からも歓迎のメッセージをいただくと、早速、座学からスタート。プロジェクターを使用しながら「部活動としての軽音楽部を考える」というテーマで講義を行いました。授業は「軽音楽部の評判」「軽音楽部の定義」「部活動としての軽音楽部のあり方」という3つの話題に分けて講義が進み、「部活動は学校教育の一環であり、普段の授業では学べないようなことを補完する『課外授業』であること」「サッカー部や野球部などの運動部をはじめ、吹奏楽部や合唱部などの文化部と同じように、活動を通してコミュニケーションとチームワークを育むことができるほか、特に軽音楽部ではオリジナル曲やコピー曲を演奏することで、クリエイティブ力が養われる」といった部活動の基本や軽音楽部の特色を事例を挙げながら解説。「バンド活動や楽器の演奏を通して、社会が求める人材育成を行えるのが、軽音楽部の素晴らしいところの1つです」と紹介しました。

休憩時間を挟んで、次は副理事長による「アンサンブルが良くなるための練習方法」の講義へと移行。今回は「ビデオ講義」で実施しました。いつも何気なく取り組んでいる練習を「個人練習」「バンド練習」「ライブ練習」という3つに仕分けることで練習の目的が明確になり、効率的に上達できることを解説。また、練習前に合わせておきたいこととして、「練習内容」「楽曲の構成」「キー、コード、テンポ」「チューニング」を挙げ、これらをスタジオの利用時間中に行ってしまうと時間の無駄につながり、バンド練習の本来の目的から外れてしまうこと、あくまでもバンド練習では「リズムやグルーヴ」「ユニゾンやキメ、シンコペーション」「ダイナミクスや音量」など、バンドでないと確認できないことに注力すべき、と提案しました。

▲映像を視聴し、大会出場が成長につながることを紹介

昼食休憩の後は、両校の代表バンドによるアンサンブルのレッスンを行いました。1バンド/20分という持ち時間で、7バンドが演奏を披露。米津玄師や森 七菜、Hump Backやback numberなどのコピー曲を演奏しました。演奏後の講評では「トップバッターで緊張したと思いますが、堂々とした演奏でした。正しい方向で上達しているので、このまま発表の数をこなしていけば、より良い演奏になります」「いくつかアドバイスをすると、全体的にキーが高いと思います。原曲のままだと、ボーカルさんが歌うサビが裏声になってしまうので、カラオケのキー・チェンジをする感覚で、楽曲のキーを変える(移調する)と歌いやすくなります」「少し高度な話になりますが、上手に演奏しているものの、演奏時に体がフラついてしまっています。全員でリズムを取るようにし、特にドラムのスネアを叩くところ…2拍目と4拍目でノレるようにすると、さらにグルーヴ感が出て、アンサンブルにまとまりが出るので、意識してみましょう」という講評が伝えられました。

また、別のバンドには「基本的な音作りは、よくできています。ただ、もう少し研究すれば、さらに良くなると思います。それは『音域を意識した音作りをする』ということです。言い換えると、低い音域と高い音域が被らないように音作りをするということ。例えば、2本のギターがまったく同じ音を出すと音が痩せてしまい、聴こえにくくなってしまいます。そこで『私はシャリ〜ン!としたギターを心がけるね』とか『私は丸みのある温かいサウンドを担当するね』という風にバンド内でディスカッションをしましょう。すると、一人ひとりの音がよく聴こえて、かき消されることがなくなるので、ぜひ楽器の持つサウンドを意識してみてください」というアドバイスを伝え、参加した部員は今後の参考にしました。

▲アンサンブルの向上に関する講義はビデオ形式で実施

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