第98回 愛知県立豊田西高等学校 ギター部

第98回目のデジレコ・バンド・クリニックの実施校は愛知県豊田市にある愛知県立豊田西高等学校です。2018年1月以来、3年ぶりの開催となります。平成25年に文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)[開発型]に指定された後、平成30年からは同事業の[実践型]として、独自のカリキュラムや大学、研究機関、企業との連携や課題研究など、様々な取り組みを実施。部活動も盛んで、ギター部も毎年100名近い部員を有しています。(DiGiRECO.JR VOL.41 掲載)

▲3年ぶりの開催となった愛知県立豊田西高校でのクリニック

2021年最初のデジレコ・バンド・クリニックは愛知県立豊田西高等学校のギター部です。昨年は新型コロナウイルスが猛威を振るい、首都圏をはじめ、どの部活動も思うように活動ができなかった1年でした。新年こそは…と思った矢先、1月7日に首都圏で2回目の緊急事態宣言が発令され、その後、愛知県や岐阜県にも発令されましたが、豊田西高校では「感染症対策を講じた上であれば、部活動を行っても良い」という判断が下り、予定通りに開催することができました。当日は一般教室と視聴覚室、音楽室の3部屋を使用し、参加者が3密にならないように工夫を施し、開会式も2ヶ所で時間差で開くなど、全員が集合しないようにしました。

まずは開会式からスタート。当協会の理事長がクリニックの開催趣旨や1日の流れを説明し、豊田西高校のギター部からも歓迎の挨拶をいただきました。午前中は一般教室で「電気と音響の基礎知識」「アコースティック・ギターの基礎知識」「エレキ・ギターの基礎知識」「エフェクターと音作りの基本講座」という4つの講義を各20分ずつ実施。もう一方の教室では「部活動としての軽音楽部を考える」と「アンサンブルが良くなる練習方法」に関する映像講義と、愛知県大会や中部大会の入賞バンドの演奏映像を視聴しました。

部活動としての軽音楽部の在り方」に関する座学では「教室や音楽室が自由に使えたり、公式な大会に出場できたり、先輩や同級生、顧問の先生から客観的なアドバイスを受けられたり…と、部活動を通して得られるものはたくさんあります。そして、複数の人が集まり、演奏したり、楽曲を作るにはコミュニケーションが大切です。演奏する曲が決まれば、パートごとに練習を重ね、演奏する際はチームワークを発揮しないと合奏になりません。また、オリジナル曲を創作したり、既存の曲をアレンジする場合もクリエイティビティーを駆使することになります」と述べ、これらを楽器の演奏や音楽を通して習得できるのが、軽音楽系部活動の最大の特長であることを紹介しました。

副理事長の座学は「ビデオ講義」で実施し、普段の練習を目的別に仕分けることの大切さを解説。「個人のスキルアップのためなのか」「バンド全体で合わせるためなのか」「ライブの本番を想定したものなのか」という風に練習の目的を見直し、要点を明らかにすることで、限られた時間の中で取り組む練習の「中身」が明確になり、効率よくスキルアップできる旨を紹介しました。

▲辻副理事長の「アンサンブル」に関する講義は映像で実施

昼食休憩を挟んで、午後は10バンドによるアンサンブルのクリニックです。1バンドの持ち時間は15分間。3密にならないように、これから演奏するバンドと次のバンドが音楽室に入り、残りの部員は控え場所で待機しました。各バンドがコピー曲を中心に演奏し、「とても素晴らしい演奏でした。フロントのメンバーがコーラスを担当しているので、仕方のない部分もありますが、『ライブ』という観点で見た場合、少し動きがなかったかな…という印象を受けました。コーラスをする際はマイクの前に立たないといけませんが、歌わない時はステージを前後に動いてみるなど、ぜひパフォーマンス面でも観客を魅了してください。メンバー全員で共有している楽曲のイメージや歌詞のメッセージを『動き』でも伝えられると、もっと良くなると思います」といった講評やアドバイスを送りました。なお、クリニックの様子は録画し、後日全員で内容を共有できるようにしました。

すべてのメニューが終わり、閉会式へと移行。今夏の愛知県大会や中部大会で再開することを約束して、閉会しました。

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