第96回 神奈川県立新城高等学校 軽音楽部

第96回目のデジレコ・バンド・クリニックの実施校は神奈川県川崎市にある神奈川県立新城高等学校です。南武線の武蔵中原駅や武蔵新城駅から徒歩15分のところに位置し、1963年に開校した比較的新しい学校です。(DiGiRECO.JR VOL.39 掲載)

開会式でクリニックの趣旨や1日の流れを説明すると、早速、座学からスタート。当協会理事長による「部活動としての軽音楽部の在り方」に関する講義を映像出演という形で行いました。「軽音楽部の評判を上げるのは大会で優勝することだけではありません。つまり、学校での勉強はもちろんのこと、挨拶や礼儀作法、時間厳守といった高校生としての基礎・基本をしっかりと身につけ、文武両道で取り組むことが結果的に部活動にも良い結果をもたらし、充実した高校生活を送ることにつながります」と解説。また、「軽音楽部は運動部で言われる『チームワーク』や『コミュニケーション』、文化部で言われる『クリエイティビティー』などを楽器の演奏やバンド活動を通して身に付けられる、とても素晴らしい部活動です。これらは社会に出てからも必要とされるスキルなので、高校生のうちから会得できる利点を十分に理解しておきましょう」と述べました。

次に、副理事長による「アンサンブルが良くなる練習方法」の講義を開講。「『練習』という意味の言葉を英語にすると、PracticeやExercise、Trainingなど、いろいろな単語が挙げられますが、日本語は『練習』という1つに要約されてしまいます。そこで、練習に替わる単語として提案したいのが『ミーティング』です。何気なくバンド演奏を行っていることと思いますが、それは『練習ではなく、ミーティングである』という風に捉えると、練習する曲を決めるのも、演奏を振り返るのも、次回の練習時の目標を決めるのも、すべてミーティングに当てはまり、結果的にそれがコミュニケーションにつながるのです」と紹介しました。

▲講師の白井先生や部員の前で演奏を披露しました

昼食休憩を挟んで、午後はバンドごとのアンサンブルのクリニックを実施。「難しい曲にもかかわらず、よくコピーできていると思います。1つお願いしたいのは、ステージの転換についてです。アンプの調節やドラムのセッティングが終わったら、無闇に音を出すのではなく、時間のかかっているメンバーの手伝いをしたり、準備が終わるのを静かに待つようにしましょう」「吹奏楽部や合唱部など、音を扱う部活動は他にもありますが、軽音楽部の強みは『マイクを使える』という点です。わかりやすく言うと、PAを介することで『息づかい』も表現の1つにできるということ。『ハァーッ』という息を吸う音も声の一部にすることで、より感情のこもった、繊細な表現ができるようになります。ぜひ取り入れてみてください」といったアドバイスを送りました。

▲ギターのチューニングのコツを実例を交えて解説

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