第18回 京都光華高等学校 軽音楽部

第18回目となる今回は、DiGiRECO BAND CLINIC 初となる京都府からのエントリー、京都光華高等学校です。阪急電車西京極駅から徒歩5分のところに位置する同校は「美しいひととなろう」を学校目標に掲げる1940年に設立された女子校で、幼稚園から大学院までを構える総合学園です。早速、顧問の中川先生に伺いました。(2014/9/DiGiRECO.JR VOL.4 掲載)

ー 軽音楽部の歴史について

中川:本校の軽音楽部は創部28年目になります。私は赴任時から顧問を担当しているので、顧問歴も28年です。軽音楽部の前はフォークソング部という名称で、前顧問の先生から引き継いだ段階で「軽音楽部」に名前を変更しました。

フォークソング部ということで1年生の間はフォーク・ギターを練習して、2年生からは楽器を触っても良い…という状況で、フォーク・ギターが中心ということもあり、当時はあまり積極的な活動は行われていなかったようです。演奏を披露する場は文化祭とクリスマス・コンサートくらいだったのですが、それでも世の中が軽音ブームだったということもあり、毎年30〜35人くらいの新入部員が入るような、とても人気のある部活動でした。

そのような状態がずっと続いて、当時は部員の自主性に任せていた部分もあったのですが、今から15年くらい前に「We are Sneaker Ages」という軽音楽コンテストにお誘いをいただいて見学に行きました。そこで「大人がしっかりとサポートしている、良い大会だな…」ということを感じたので、翌年から出場することを決め、おかげさまで初参加でグランプリ大会まで進み、結果的にはグランプリを獲得することができました。ちなみに、本校は初参加から14年連続でグランプリ大会まで進むことができています。

また、当時はオリジナル曲を演奏するバンドがあまりいなかったことから、「うちはオリジナル曲を演奏しよう!」という話になり、私が楽曲を作ることになりました。それから10年ほどは私のオリジナル曲で大会に出ていた…というエピソードがあります。

ー 14年連続でグランプリ大会に出場されているのは素晴らしいですね

中川:振り返ると、Sneaker Agesに参加し始めたあたりから段々と部活動らしくなっていったと思います。部活動の性質上、どうしても個々のバンド単位で活動することが少なくないと思いますが、同コンテストでは「応援」も評価の対象に入っているなど、「バンド単位」ではなく「クラブ全体」として見てもらえます。つまり、ステージに上がらない部員も部活動の一員として一生懸命に応援するなど、すべての部員がやりがいや達成感を得ることができるということで、毎年参加させてもらっています。

ー 現在の部員数/バンド数は

中川:本校は中学校にも軽音楽部があるので、中学生と高校生を合わせて、部員数は70名、バンド数は15バンドです。

ー コンテストなどでの受賞歴は

中川:先ほどのSneaker Ages以外では、「ナキワラ!(旧名称:全国高校生の主張・音楽祭)」というイベントの京都府大会で毎年入賞しています。残念ながら、まだ全国大会には行くことができていないのですが、高校生によるスピーチがあったり、ダンスのパフォーマンスもあるなど、高校生が主役の大きなイベントなんです。また、「とよさと軽音楽甲子園」という滋賀県の豊郷町で行われている大会で、一昨年に「文部科学大臣賞」を受賞しました。決勝が行われた豊郷小学校旧校舎群は、アニメ「けいおん!」の劇中の校舎モデルと言われているそうです。

ー 練習場所や普段の活動について

中川:練習場所は部室です。部室の中に3つの部屋があるので、それぞれのバンドが分かれて練習しています。また、月曜日と水曜日は基礎練習を各パートごとに30分ずつ行っています。練習は各バンド週に3回ほどで、1回あたり1時間くらいの練習時間です。基礎練習を行う月曜日と水曜日の30分と自分が所属しているバンドの練習時間以外は活動しておらず、各自が自宅などで個人練習をしています。

ー お話によると、入部してすぐに自分の機材を買わせることはさせていない、とお聞きしましたが…

中川:入部する段階で既に楽器を所有している生徒もいるのですが、部室に使っていない楽器があるので、まだ自分の楽器を持っていない生徒はそれを持ち帰って練習しています。もちろん自分の楽器を購入して、自宅などでたくさん練習して欲しいのですが、「何も楽器を持ってこなくても、すぐに音が出せる」という風にしたかったことから、部室の各部屋に楽器を備え付けてあります。また、新入生が入部する時期には「楽器は最初から買わないといけませんか?」という質問が出るのですが、その時も「いいえ、部室に楽器があるので、すぐに買う必要はありません」という風に答えています。

ー 楽器を買わなくても入部できるということですが、入部の際に試験をしたりするのですか

中川:いいえ、特に試験はありません。入部前にはないのですが、当部ではバンドを組んで2ヶ月くらいまでを目安に「課題曲」を練習させるようにしています。代々、レベッカの「フレンズ」を課題曲としており、バンド結成から2ヶ月後にテストを行い、そこで合格しないと先に進むことはできません。

ー 軽音楽部のモットーやスローガン、先生の指導方針は

中川:私は普段の練習に口出しをしたり、選曲のアドバイスなどはしていないのですが、やはり音楽をやる以上は自己満足で終わって欲しくないと考えています。ですので、大会やイベントなどに出る際は必ずオーディションを行って、パフォーマンスの出来やメンバー間でコミュニケーションがちゃんと取れているか、などをチェックするようにしています。

ー 次の目標や目指しているものは

中川:部室に集まって、皆で練習して終わり…というのではなく、コンテストや合同ライブをはじめとするイベントに参加したり、オリジナル曲の制作に挑戦するなど、引退までにたくさんの「達成感」が得られるような部活動にしたいと考えています。また、いろいろな高校とお付き合いさせていただくと練習方法や雰囲気などの違いを勉強することができるので、当部では他校との「交流会」を重視しています。

ー 顧問の先生から生徒に一言

中川:とにかく、いろいろな曲をたくさん聴いて欲しいです。自分たちの好きな曲だけではなく、The Beatlesに始まり、60年代、70年代、80年代の音楽を積極的に聴いて、「こういった曲が今の音楽の元になっているんだ!」ということを知ってもらえると良いかな…と考えています。

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