第11回 日本大学第二高等学校 フォークソング部

第11回目となる今回は、JR荻窪駅から徒歩10分のところに位置する、日本大学第二高等学校さんです。「信頼敬愛・自主協同・熱誠努力」を校訓としており、正門を入ったすぐのところには創立者の山野井亀五郎氏の銅像があります。早速、顧問の廣瀬先生に伺いました。(2014/6/DiGiRECO.JR VOL.3 掲載)

ー フォークソング部の歴史について

廣瀬:フォークソング部は本年度で創部30周年と聞いています。私が顧問になってから2年が経つのですが、赴任当初は機材の扱い方や部室の鳴りなど、改善すべき点が多々ありました。そこで、まずは音楽ができる場所にしないといけないな…ということを考えて、赴任1年目は環境づくりに力を入れることにしたんです。それを続けながら、他校さんと合同ライブを行ったり、いろいろな大会に出させてもらうようになり、少しずつ賞を獲得できるようになりました。

ー 現在の部員数/バンド数は

廣瀬:この間、引退した3年生までを含めると、部員数は120名になります。ちなみに、1年生と2年生を足すと、90名弱くらいです。この4月に新1年生がたくさん入部してくれました。バンド数はユニットなども含めると、34バンドあります。

ー コンテストなどの受賞歴は

廣瀬:私が顧問になって1年目の年に、東京都高等学校軽音楽連盟主催の夏の大会で決勝までいき、秋のバンドフェスティバルでも決勝に進むことができました。また、昨年3月に開催されたヤマハミュージックレボリューション主催のコピーバンド大会に出場したところ、予選会決勝でグランプリをいただき、東日本セミファイナルへ進出しました。今年度も軽音楽連盟主催の大会やヤマハミュージックレボリューションの予選会決勝まで残れるかな…という感じのバンドがいくつかあります。

ー 練習場所や普段の活動について

廣瀬:基本的には、今日のギター・メンテナンスで使用した部室で練習しています。各バンドが週に1回ずつくらい入り、50分ほどのローテーションで回しているんです。1日の枠で考えると、3バンド〜4バンドが使えることになります。大会前などは延長申請をして、少し長めに練習をやらせてもらっているのですが、1日に3バンド〜4バンド…週6日で20バンド弱なので、各バンドが部室で練習できるのは週に1回だけです。ユニットや弾き語りの部員は部室を使わずに、各自で練習してもらっています。

部室で練習ができない部員たちは各自、ミニアンプや練習パッドを使って、教室で個人練習をしたり、小さい音で軽く合わせてみたり…ということをしています。これは僕の考えなのですが、バンドというのは全員で合わせるスタジオ練習よりも「それ以外の時間でどんなことをしていたか」が重要だと思っています。日々の練習内容に関してはバンドごとに任せており、やはり各自がしっかりとやっているバンドは上手になっているな…という風に感じています。

その他の活動に関しては、各学期ごとに部室を使った定期ライブを2回ほど開催したり、合同ライブに参加させていただいたり、ヤマハミュージックレボリューションなどの大会に出たりしています。また、先日は山中湖に3泊4日で合宿に行ってきました。希望者のみですが、60名弱くらいの部員が参加し、15バンドほどが合宿で練習しました。

ー 御校らしい特徴は

廣瀬:近隣のリハーサル・スタジオさんのご協力で、バンドに対するアドバイスをいただいたりしているので、どのバンドも楽器の音量バランスの取り方はできているかな…と思います。音作りやエフェクターの使い方に関しては皆、先輩のやり方を見ているんです。ユニークなところでは、エフェクターの貸し借りがよくあることでしょうか。部長の吉村くんのエフェクターは恐らく、全員が触ったことがあると思います。彼も「俺ので試してみる? 自由に使って良いよ!」と言ってくれていて、まるで共有のエフェクターのようになっているんです。

ー フォークソング部のモットーやスローガン、先生の指導方針は

廣瀬:先ほども言いましたが、「スタジオや部室でメンバーと練習する以外に何をしたか」が大事だよ、ということはしつこく言っています。また、「うたはこころ」と話しているのですが、メロディーや技術的なことは自然と上手になるので、「楽器陣も含めた全員がいかに気持ちを込めて歌える(演奏できる)か」というところを大事にして欲しいな…と考えています。

ー 次の目標や目指しているものは

廣瀬:これはモットーに近いかもしれませんが、退部者をあまり出したくないと思っています。上手な部員たちはもちろん、残念ながら大会に出場できないような部員たちも長く音楽活動を続けて欲しいです。当校には積極的に「大会に出たい!」という気持ちが強い部員も多いですが、「バンドでもやってみようかな…」という気持ちで入部してくれた部員も、飽きることなく、ずっと音楽をやってもらいたいな…と思います。また、軽音楽連盟主催の大会も含めて、「決勝」というステージではなかなか賞を獲得できていないので、そういったところで「二高さんが出場すると、何かしら賞を持っていくよね」という風に言われたいですね。

ー 退部者を出さないように、入部テストなどは行っていますか

廣瀬:入部テストはやっていません。ただ、バンドが出来上がると、「オリジナルのメンバーを大事にしなさい」と言っています。簡単にバンドの解散を口にしたり、高校1年生の段階で「音楽性が違うので辞めます…」といった話題が出るのですが(笑)、結局のところ、バンドは音楽性の一致ではなく、人間関係だと思います。高校生ですし、演奏レベルに関してはそこまで大きな差はないので、とにかく「最初に縁があって組んだメンバーなんだから、その仲間を大切にしなさい」と話しています。

今日、クリニックで指導していただいたバンドは2つとも、結成当初からずっと同じメンバーです。そういうバンドたちが最後はうまくなっていきますし、メンバー同士の衝突や音楽的な壁にぶつかってしまうこともありますが、それを乗り越えた子たちが最終的には成長しているんですよね。何かトラブルがあった場合でも、「今、キツいのはわかるけど、もうちょっと踏ん張ってみたらどう?」とアドバイスをしたり、仮にあまり演奏がうまくないメンバーがいたとしても、簡単にメンバーを変えるのではなく、「じゃあ、このバンドで何ができるのか」を考えるのも成長の糧となる1つだよね…という風に指導しています。

ー 顧問の先生から生徒に一言

廣瀬:「音楽は一生続けて欲しいです」ということに尽きると思います。レベルはいろいろとあるかもしれませんが、音楽をやる人として、最低限の知識やマナーは持ってもらいたいですね。テクニックもそれなりには付けて欲しいですが、基本的なことをきちんと身に付けた上で、一生、音楽を続けて欲しいと思います。

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