第10回 湘南学院高等学校 ギター部

第10回目となる今回は、京浜急行北久里浜駅から徒歩12分のところに位置する、湘南学院高等学校さんです。横須賀市佐原にある同校は2013年に校舎を移転したこともあって設備が新しく、野球場やサッカー場などの広大な各種グラウンドや体育館、中庭など、生徒が伸び伸びと学校生活を送ることができる環境が整っていると言えます。早速、顧問の山下先生と山田先生に伺いました。(2014/6/DiGiRECO.JR VOL.3 掲載)

ー ギター部の歴史について

山下:本校は以前は女子高だったのですが、ギター部はその時代からあるんです。当時からギター部という名称で、私の前には4人の顧問の先生がいらしたと聞いています。その先生方の時代も含めると、およそ50年くらい前からギター部はあるそうです。私が顧問を担当するようになってからは34年目になります。

ー ギター部の顧問を34年間もされているのですか

山下:はい、私の教師生活のすべてがこの学校なんです。赴任当時はギター部と陸上部の顧問をやっていたのですが、「私はギター部の顧問をやりにきたんだ!」と言って、それ以来、ずっと顧問をやらせてもらっています。当時はフォークソングみたいな感じで、バンド形態ではなく、アコースティック・ギターだけだったんです。

ー 現在の部員数/バンド数は

山下:部員数は66名で、バンド数は18バンドです。当校では、部員全員を県大会に参加させるために県大会用のバンドを6バンド作るんです。今日のクリニックを受講したバンドのうち、ボーカルが2人いたり、ギターが2人いるというのは、部員全員を参加させるために、あえて2人にしているところもあるんです。県大会という場で演奏できない部員がいないようにしています。「県大会用のバンド以外は、自分たちで作って良いよ」という風に言っています。

ー なぜ県大会用のバンドが6バンドなんですか

山下:本当は、県大会用にあと4バンドくらい作りたいんですが、2年生と3年生のドラム担当が6人しかいないので、6バンドなんです。県大会用のバンドは部員の掛け持ちはさせていません。

ー コンテストなどの受賞歴は

山下:今から14年ほど前に神奈川県の県大会がスタートしたのですが、その大会の2年目と3年目は当校が優勝しました。5、6年前にも優勝することができたのですが、それ以降はパッタリ…という感じです。また、民間の大会では「音楽甲子園」というイベントで2度、決勝大会まで進出しました。今も2つのバンドが決勝大会に進出しています。

ー 練習場所や普段の活動について

山下:練習場所は防音室が2部屋で、毎日使うことができます。音楽室は主に吹奏楽部が使っているのですが、「この日は使わせてください」などとお願いすると使わせてくれるので、いつも良くしてもらっています。

2つの防音室で毎日練習していて、1時間ずつ×2部屋なので、1日に4バンドが入ることができます。練習枠に入っていないバンドのメンバーも普通教室で個人練習をしたり、ヘッドホンをして弾いているなど、「今日は練習がないから…」と、帰宅することはありません。それから、6月と11月に定期ライブを開催しており、今日のクリニックで使用した多目的ホールを使って、人前で演奏を披露する…という経験を部員たちにさせています。

また、他の高校の軽音楽部さんにはMarshallのギター・アンプがあると思いますが、当校にはありません。もちろん良いアンプなのですが、真空管アンプは部員たちが機材を出し入れしている際に壊してしまう危険性があるので、なかなか買えないんです。

その点、RolandのJC-120はトランジスタ・アンプなので丈夫なんですよね。Marshallアンプを使っている高校さんがとても羨ましいですが、恐らく、そんな学校さんは常に機材を出しておける練習場所があると思うんです。前にいた校舎には防音室がなくて、練習の度に機材の出し入れをしていたことから、ギター・アンプはJC-120を使っています。

ー ギター部のモットーやスローガンは

山下:当校のモットーは「とにかく全員で!」です。全員で楽しく活動できることを目指しています。例えば、「今度、うちのイベントに出演してください。バンドは3バンドほどで…」というお誘いをいただいた場合、当校は全員でそのイベントに行って、少しずつメンバーを変えて、全員で演奏してくるんです。

具体的には、まず演奏する曲を全員で決めて、「(私は)演奏できる/演奏できない」という意見を出し合います。それで、「1曲目はこのメンバーね。2曲目はこのメンバーで…」という風に固めていって、ライブ当日は1曲が終わるごとに演奏する人間がゴロゴロと変わるんです。転換時間は極力短くして、とにかく全員で演奏するようにしています。

ー 山下先生の指導方針は

山下:楽しく活動してくれるのが一番なので、あまり部員に対しては言いません。ただ、「今年はこの曲を全員で演奏できるようにしよう!」ということで、毎年1曲、課題曲を私が決めるようにしています。

ー 次の目標や目指しているものは

山下:ぜひもう一度、県大会で賞を獲りたいですね。それから、毎年10月の文化祭で引退する3年生には何か良い想いをさせて、引退を迎えることができれば良いな…と考えています。

ー 顧問の先生から生徒に一言

山下:楽曲を自分なりにカバーするのは絶対に必要なことだと思いますが、まずは「きちんとコピーをしてから、カバーをしなさい」と言いたいですね。ちゃんとコピーができるようになった上での、カバーだと思うんです。  例えば、「Stand By Me」の演奏を聴く時に、ベースがダ・ダ・ダン・ダン…♪と来て欲しいのに、ドン・ドン・ドン・ドン…♪という風に弾いていたら、「違う曲になっちゃってるよ〜!」と思ってしまいますよね。「ちゃんとコピーもできますよ!でも、僕たちはこんな風にアレンジしているんです!」と言われたらOKなので、完全にコピーができるようになってからカバーをして欲しいと思います。

山田:1音1音を大切に扱って欲しいと思います。1つ1つのコードに意味があると考えているので、まずはコードをしっかりと押さえられるように練習して、丁寧に演奏することを心がけて欲しいですね。楽曲をコピーするということを大切にしながら、楽しく活動を続けていってくれれば…と思います。

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