第7回 山崎学園 富士見中学高等学校 軽音楽部

第7回目となる今回は、西武池袋線中村橋駅から徒歩3分のところに位置する、山崎学園 富士見中学高等学校さんです。完全中高一貫校である同校の廊下や階段の踊り場、ロビーなどには多くの美術作品が飾られており、バレーボール部や剣道部、ダンス部などをはじめとするクラブ活動が盛んな学校です。早速、顧問の萩原先生、中野先生、鈴木先生に伺いました。(2014/3/DiGiRECO.JR VOL.2 掲載)

ー 軽音楽部の歴史について

中野:3人の中では私が一番古くから顧問を務めており、私が当校に赴任した12年前から既に軽音楽部はありました。残念ながら、それ以前の歴史についてはわからないのですが、当時は今のように大会に出たり、合同ライブに参加するような感じではなく、本当に個人個人の活動が中心でした。その後、萩原先生が赴任されて、合同ライブや高校対抗の大会や、バンドコンテストがあることを知り、少しずつそういったものに参加したりして、現在に至る…という感じです。

ー それぞれの顧問の役割分担は

中野:萩原先生が楽器や音楽に一番詳しいということもあり、顧問の中心的な立場にあります。私は「楽器のいろは」をまったく知りません…。

萩原:中野先生は主に「お金」担当です。1円単位の狂いもない、部費の管理をしていただいています。

鈴木:私は当校に赴任したのが昨年なので、まだ顧問になってからあまり経っていないのですが、学生時代は軽音楽部に所属していました。自分が所属していた当時の軽音楽部と今の生徒たちの軽音楽部では多少の差異はありますが、懐かしい気持ちで活動を見守っています。

ー 現在の部員数/バンド数は

萩原:部員数は中学生が31名、高校生が30名の計61名です。バンド数は中学1年生が3つ、中学2年生が3つ、中学3年生が2つ、高校1年生が2つ、高校2年生が7つの計17バンドです。

ー コンテストなどの受賞歴は

萩原:平成25年度 東京都高等学校文化祭 軽音楽部門大会で優秀賞を獲得しました。また、2012年と2013年の「ミュージックレボリューション 宮地楽器大会」で優秀賞を受賞しました。大会やバンドコンテストに出場し始めたのは、ここ2〜3年のことです。

ー 普段の活動について

萩原:練習場所は教室です。防音がされていない普通の教室なので、大きな音はあまり出せません。今回のクリニックで使用した機材は校内ライブなどの本番用で、防音されている部屋でしか使えない機材です。ドラムセットだけは普通の教室でも使用していますが、ギターやベースの練習時はミニ・アンプから音を出しています。

鈴木:練馬区にリハーサル・スタジオがあるので、大会に出場するようなバンドはそこでも練習することがあります。 萩原:普段の練習は「この時間はこのバンドが○○教室」という感じで、バンドごとに部屋を割り当てて、ローテーションを組んでいます。小さい教室を4部屋くらい抑えているので、そこで1バンドずつ…1日4バンドが練習できます。当校の軽音楽部は17バンドあるので、1バンドあたり週に1〜2回、教室で練習できる…という活動ペースです。本当はパートごとに基礎練習などをさせたいのですが、なかなか実現できません。

ー この学校らしい特徴は

中野:自慢できることではありませんが、「恵まれた環境ではない」というのが当校の特徴でしょうか…(笑)。

萩原:毎日、校舎の一番端から練習場所まで楽器を運んできて、セッティングして、練習が終わったら片付ける…ということをしています。楽器をセットしておける部屋がないので仕方ないのですが、中野先生がおっしゃる通り、「練習環境が悪い」というのが特徴かもしれません…(笑)。

ー 軽音楽部のモットーやスローガンは

萩原:なるべく、生徒の自主性に任せるようにしています。ライブ前はいろいろと言うこともありますが、「こうしなさい!」といった強制はしていません。「自分たちがうまくなりたければ、練習するだろう…」と見守っている感じです。特に指導はしないので、目標意識が強い人たち以外はなかなか上達するのは難しいかもしれません。今日クリニックで見ていただいたバンドは自分たちでいろいろと考えて、うまくなろうとしているグループです。そういう意味では、彼女たちはとてもたくましいと思います。

ー 軽音楽部の次の目標は

中野:今の高校2年生たちは中学1年生の時から「うまくなりたい! 上を目指したい!」という意識がすごく強かったので、大会やコンテストに出場したり、入賞することができた…という経緯があります。それが単年度限りですと「過去の栄光」になってしまうので、後輩たちがそれを受け継いでいけるように、今後も自分を高めていって欲しいと思います。

萩原:大会に出場したり、入賞することで当校の名前が多少は広まったので(笑)、部活動全体としてもこれをバネに底上げをしていきたいと考えています。やはり後輩たちも「しゃんめりーってすごいんだ…」という憧れがあるようです。これからもそんなバンドが増えて欲しいですね。

ー 部長、副部長から見た、顧問の先生とは

I:萩原先生はいろいろな部活動の顧問を兼任されているので、指導してもらえる回数は少ないのですが、ライブ前や大会前は講評を述べてくれたり、「こういうパフォーマンスを取り入れれば良いんじゃない?」というようなアドバイスをしてくれます。萩原先生が軽音楽部顧問の代表という感じで、鈴木先生と中野先生は大会当日や萩原先生が忙しい時に見に来てくれます。

ー 部をまとめていくために心がけていることは

I:高校2年生の先輩から部長や副部長の役職を引き継いで、まだ1〜2ヶ月くらいなので模索中の部分もあります。ですが、後輩を引っ張っていくためにも、軽音楽部全体のモチベーションを高めようと頑張っています。

H:やはり部長や副部長という立場なので、部員に対して、厳しいことや礼儀についても言わないといけません。とはいえ、ずっと厳しくしているのではなく、ライブで「ここが良かったな…」と思った部分を褒めたり、後輩たちに積極的に話しかけることなどをいつも大切にしています。

ー 顧問の先生から生徒に一言

萩原:もっと音楽を好きになってもらいたいと思います。「どうして軽音楽部に入ろうと思ったのか?」という理由として、「カッコ良いから…可愛いから…」というファッションの部分に憧れて入部した生徒が少なくないんです。それでも構わないので、始めたからにはもっと音楽やバンドを好きになって、たくさん練習して、部活動を楽しんでもらいたいと考えています。

中野:恵まれた環境ではありませんが、自分たちなりの「目標」を持ってくれれば、努力次第でいくらでも成長できると思います。何となく趣味でダラダラとやっているのではなく、せっかく上手な先輩たちが目の前にいるので、それを見ながら、どんどん向上していってください。

鈴木:特定のバンドやジャンルに偏るのではなく、好きなアーティストが影響を受けた音楽にも手を伸ばしてみるなど、いろいろな音楽を聴いて、自分の「糧」にして欲しいと思います。

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