第5回 東亜学園高等学校 ライトミュージック部

第5回目となる今回は、西武新宿線新井薬師前駅から徒歩1分のところに位置する、東亜学園高等学校さんです。1923年設立と今年で創立91周年を迎える同校はフェンシングやバレーボールの強豪校としても知られています。早速、顧問の杉野森先生と河合先生に伺いました。(2014/3/DiGiRECO.JR VOL.2 掲載)

ー ライトミュージック部の歴史について

杉野森:実は私は当校の卒業生であり、ライトミュージック部のOBなんです。今から20年くらい前までは「フォークソング部」という名前でしたが、私が高校に入学する頃には既に「ライトミュージック部」という名前に変わっていました。よもや当校に着任して、ライトミュージック部の顧問になるとは思いもせず…。OBとして練習を見学することはありましたが、それも河合が当校に勤め始めて、ライトミュージック部の顧問になってからの話です。

河合:OBとして一緒に合宿に参加してくれたり、私がドラムで杉野森がベースを弾けるということもあり、顧問を一緒にやってくれて良かったと感じています。杉野森が実技指導や面談をし、私はそのフォローをさせてもらっています。当校の部活の卒業生も「この部活で良かった」と言ってくれるのが嬉しいですね。

ー 現在の部員数/バンド数は

杉野森:1年生と2年生を合わせると、部員数は55名です。実質的に活動しているバンド数はだいたい12バンドあります。

ー コンテストなどの受賞歴は

河合:以前は、中野区のホールで開催されていたフェスティバルに出場し、何度か優勝したことがありました。

ー 普段の活動について

杉野森:毎週水曜日と土曜日が音楽室を使える日です。それ以外の日は教室や廊下前のスペースで練習しています。当校の特徴としては近隣にリハーサル・スタジオがあるので、そこのお店と仲良くさせていただいています。音楽室が使えない日や音出しができない日はリハーサル・スタジオで練習をしている…という感じで、毎日どこかの教室で全バンドが練習しているわけではありません。

河合:たくさんの教室が使えれば良いのですが、なかなか音出しができる場所が少ないのが現状です。

ー ライトミュージック部のモットーやスローガンは

杉野森:まず基本は「挨拶をする」ということです。音楽はコミュニケーションなので、「まずは挨拶からすべてが始まります」ということと、「とにかく音楽を楽しみましょう」ということを部員に話しています。「なるべく強制はしたくない」というのが私たちの指導方針の中にあります。強制された形で「音楽をやりなさい!」と言っても良い音楽はできないと考えているので、そこは本人たちの自主性に任せています。その自主性を「どうやって高めていくのか?」というところで、例えば、ライトミュージック部のOBに来てもらったり、今回のクリニックのような機会をいただいて、プロの方々と接することで音楽にもっと興味を持ってもらうようにしています。また、私や河合もバンドをやっているので、私たちが実際に演奏している姿を部員に見せることもあるなど、いろいろな形で自主性を高められるようにしています。そして、何より私たち教員も含めて、どのようにしたら有意義な部活になるのかをよく話し合い、部員にも考えさせるように心がけています。

河合:バンドはメンバーの入れ替えがあってもOKな、フリーバンドのような形で組ませています。特に「メンバーは固定しなさい」といった指導はしていません。メンバーの入れ替え時にモメてしまうことがあるので、間に入って話をすることはありますが、基本的には自分たちで勝手にバンドを組んで、途中でメンバーを変えたり、メインで活動するバンドを変えても構わない…という風にしています。  また、毎年6月頃になると、2年生と3年生をごちゃ混ぜにした「シャッフルバンド」を組ませるようにしています。これは私たちでパートごとにメンバーをピックアップしてバンドを組ませるというもので、2年生と3年生でコミュニケーションを取らせるのが目的です。なかなかうまくいかないこともありますが、そのシャッフルバンドで仲良くなれた部員同士で「また一緒にバンドをやろうよ!」というケースが多々あるなど、ここは当校の特色と言えるかもしれません。1ヶ月限定のバンドなのですが、先輩と組まなければいけないので、いつもそれなりの緊張感があります。

ー ライトミュージック部の次の目標は

河合:「オリジナルバンドでデビューして欲しい」というのが目標です。一時期はオリジナルバンドの波があったのですが、今はちょっと…という感じです。不思議なことに、1年ごとに「オリジナルをやる年」と「コピーをやる年」というのが交互に繰り返されているんです。来年度以降はオリジナル曲を手がけるバンドが増えてくれれば良いな…と思っています。

ー 部長、副部長から見た、顧問の先生とは

秋元:杉野森先生は基本的には僕たち、部員に何でも任せてくれています。先生はベースを弾いたり、ギターやドラムも演奏することができるので、何かわからないことがあった時に聞きに行くと、アドバイスをしてくれるんです。学びたい意欲がある人だけが伸びるというか、自分から積極的に動かないとなかなか成長することができないと思います。

下田:杉野森先生が主に僕たちの練習などを見てくださっていて、河合先生は音楽指導の面は杉野森先生に任せている感じです。しかし、困った時には的確なアドバイスをしてくれます。また、杉野森先生はライトミュージック部のOBで…。顧問の先生であり、部活の大先輩でもあります。

ー 部をまとめていくために心がけていることは

秋元:僕が「部長」に任命された当初はいっぱい考え過ぎてしまって…。「これからどうしたら良いんだろう…」という風に悩んで、部活動にも支障をきたしてしまうことがありました。ですが、最近はわからないことがあれば顧問の先生や先輩に相談するなど、あまり重く考えないようにしています。心がけていることは、毎日の部活で「必ず1人、一言ずつでも絶対に話そう」ということです。また、部員から質問された時に何でも答えられるように、自分でもいろいろと勉強しています。

下田:僕は人見知りをしてしまうタイプなので、積極的に後輩たちに話しかけなければいけないのはわかっているのですが、うまくできなくて悩んだことがありました。今はそういうことはあまり考えないで、場を和ませようと積極的に前に出たり、冗談を言ったりしています。そういうのも自分の仕事の1つだと考えていて、部活動を重い空気にしたくないんです。

ー 顧問の先生から生徒に一言

河合:私は楽器は「顔で弾くもの」だと思っているので、「顔で弾け!」と言いたいですね。今日も講師の先生方がおっしゃっていましたが、プレイヤーは「表情」がとても大切ですよね。特にドラマーは顔の表情や感情などが音に露骨に出るものだと思うので、これからも明るく、笑顔で頑張って欲しいと思います。

杉野森:ライトミュージック部の部員たちは、「音楽が好き」「楽器が好き」ということでつながっている仲間です。顧問の私たちも含め、そこには子供も大人も関係ないので、今後もずっとつながっていきたいと考えています。また、常に自分たちが活動することができている「環境」というのは部員同士はもちろん、保護者の方々や学校関係者、近隣住民の皆さんがいて成り立っているものなので、感謝の気持ちはいつも忘れないで欲しいと思います。

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