第2回 サレジオ学院中学校・高等学校 軽音楽部

前回はアクセスの良さから、編集部に近い高校を訪問しましたが、今回もそれなりに近いところへお邪魔しました。決して、手を抜いているのではありません(キッパリ)。第2回目は横浜市営地下鉄グリーンライン 北山田駅から徒歩5分、閑静な住宅街を通り抜けた先にあるサレジオ学院中学校・高等学校さんです。1960年に目黒区碑文谷で創立、1995年に横浜市にある現在の校舎へと移転した同校は、カトリックのサレジオ修道会を教育母体とする中高一貫の私立男子高校です。早速、顧問の堀内先生と古賀先生にお話を伺いました。(2014/3/DiGiRECO.JR VOL.2 掲載)

ー 軽音楽部の歴史について

堀内:実は「部」に昇格したのはここ数年のことで、それまでは「同好会」として活動していました。同好会の期間を含めても、まだ6年くらいしか経っていません。私が顧問を担当するようになったのは2年前からです。その前に吹奏楽部の顧問をしていた頃は、学園祭の時に音楽室でのライヴハウスの面倒を見る…という感じでした。

ー 現在の部員数/バンド数は

堀内:部員数は高校1年生が15名、中学3年生が13名の計28名です。19名いた高校2年生は昨年9月の学園祭で引退しました。また、音楽大学に進学する高校3年生が1名在籍しています。彼は演奏に長けていて、軽音楽部員と吹奏楽部員、それに顧問を含めたフュージョン・ユニットの手伝いをしてくれています。バンド数は高校1年生が3つで、中学3年生は3〜4つくらいで活動していこうと考えています。

ー 軽音楽部の活動について

堀内:練習場所は防音室と部室です。この2部屋のシフト表を作り、バンド単位で時間枠を割り振っています。これによって週に1回は必ず練習できますが、それ以外の日は自宅などで個人練習をするように話しています。練習時間は3時半〜完全下校の6時前までで、1バンドあたり2時間半くらいのまとまった時間を設けています。できるだけ公平にやりたいと考えているので、私が部員たちと組んでいるバンドも小さな部屋(部室)の方で練習することもあるのはもちろん、防音室と部室の振り分けが偏らないように注意しています。また、学園祭をはじめとするイベントが近くなると、どうしてもどのバンドも「たくさん練習したい…」ということになるので、そこは学外のリハーサル・スタジオで練習することを認めています。

ー 1バンドあたりの練習時間をたっぷりと取られているのですね

堀内:そうですね。他校では45分や1時間というところが少なくないようで、それは練習内容がギュッと凝縮された濃いものになるので素晴らしいと思います。一方で、私は10代の頃から演奏をしてきましたが、その感覚からすると練習時間は2時間くらいほしいと思います。「問題点を指摘し合って、練習して磨いていく」ということには、やはりじっくり腰を据えた時間が必要だと考えています。

古賀:私が時々、練習風景を見に行くと部員たちはとても真剣に演奏をしています。「空気を入れ換えるから、一旦出なさい」と言いたくなってしまうくらい、練習室にこもってやっている感じで…。みんな練習時間が本当に好きみたいです。

ー 普段の練習について

堀内:基本的には生徒のやりたい方法に任せています。練習後には部活日誌を書くようにしているので、「今日はこういうところに注意して練習した」というようなことを振り返らせています。また、楽曲をコピーする場合は、自分たちの方向性に合った音楽を自由に選ばせています。それを彼らが独自に練習しているという形なので、現在はパートごとのグループ練習をしていません。私個人としては、週に1回程度「パート練習」や「セッションDAY」を設けたいところです。セッションは例えば、チャック・ベリーの「ジョニー・B.グッド」をみんなで一緒にやるとか、コード進行やスケールのタブ譜を配ったりしていますが、未だに実現できていません。

ー コンクールの受賞歴について

堀内:残念ながら、受賞歴はまだありません。今後は高文連の大会などに積極的にエントリーして、そういった舞台で演奏する機会を増やしていけたら…と考えています。

ー 部活動のモットーは

堀内:うまく演奏することも大切ですが、私は「自分が演奏していない時に、どれだけ他のバンドをサポートできるか?ということを考えなさい」と話しています。例えば、ステージでシンバル・スタンドが倒れてしまった時に、さっと駆けつけて演奏に支障が生じないようにしたり、シールド・ケーブルに不具合があった時に即座に対応してあげるなど、みんなが互いにサポートできるようになって欲しいですね。また、「いかに見ているお客さんを楽しませることができるか」も大切なポイントです。この2点がちゃんとできていれば、他の部分がおかしくなってしまうことはないと思います。

ー 軽音楽部の次の目標は

堀内:今後は学生たちが発表できる場をもう少し増やしていければ…と考えています。年末のクリスマスチャリティーコンサートが終わってしまうと、どうしても次の発表の場までブランクができてしまうので、新入生歓迎の時期やお花見、初夏など、季節ごとにコンサートを開催することができると良いですね。

古賀:自分のオリジナル曲を作ってみたり、ハーモニカと合わせて練習してみたり、1人で練習室にこもって一生懸命演奏したりと、部員たちは音楽に対する情熱がすごくあると思います。とても和気あいあいとやっているので、これからもそういう雰囲気を大切にしながら、発表の場を増やしていければ良いな…と思います。

ー 部長、副部長から堀内先生に一言

後藤:堀内先生は僕たちがやりたいと思っていることをいつも後押ししてくれる、本当に頼りになる先生です。たまに毒舌なこともあります(笑)。それに、12歳の頃からギターを始められたようで、メチャクチャうまいです。

:とても話し好きな先生です。中学3年の時に古典を教わりましたが、堀内先生の授業はとてもわかりやすくて、いつも楽しかったです。生徒とコミュニケーションを取るのがうまくて、さすがバンドマン!という感じです。「一緒にバンドを組みたい!」と、いつも言ってくれるのが嬉しいです。

ー 古賀先生に一言

後藤:古賀先生は天然です(笑)。僕たちをいつも褒めてくれるので、やる気につながっています。そんな感じで、2人とも素敵な先生です。軽音楽部はいつも楽しく音楽ができる、とても良い部活だと思います。

:練習が楽しくなるようなムードを作ってくれる先生です。また、堀内先生は割と時間に厳しいところがありますが、古賀先生は少しなら許してくれます(笑)。

ー 顧問の先生から部員に一言

古賀:音楽にはいろいろなジャンルがあるので、邦楽/洋楽を問わずにいろいろなものに触れて欲しいと思います。自分の好きなジャンルに境界線を設けるのではなく、様々な音楽をどんどん吸収していって欲しいですね。

堀内:自分だけではなく、周りの音も聴いて欲しいと思います。音を聴くということはコミュニケーションと同じで、他人を理解することにつながると言えます。演奏する際にはそういった「バランス」を意識して欲しいですね。いろいろな音楽を聴いて、世界を広げてくれれば…と思います。

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